「やりたいことがない」と悩むあなたへ【Vol.2】問題と課題
こんにちは、山本です。
前回は、やりたいことは「必死こいて」自分で見つける必要がある、とお伝えしました。
また、やりたいことを見つけるためには、「必死こいて」自分で考えなくてはいけないともお伝えし、「考える」と「悩む」の違いは何か?ということを、あなたにご質問させて頂きました。
如何でしたでしょうか?
モヤモヤとした人もいるでしょう。
何となくでも違いがわかった人もいるでしょう。
よくわからないので、Google先生に聞いた人もいるでしょう。
どちらにせよ、答えはあなたが見つけるものです。
これから僕がお伝えすることも、またどっかのお偉いさんが言っていることもあくまで参考でしかなく、その参考で手に入れた知識を知恵にまで昇華するのはあなたにしかできませんから。
とは言え、
僕としては、あなたがやりたいことを見つけるきっかけにして頂けるよう、なるべく生きた知識をお伝えするつもりですので、今回もお付き合い下さいませ。
それではよろしくお願いします。
今日の夕飯何食べようかな?
日々の献立は主婦の悩みの種です。
そんな悩みに救いを求め旦那さんに「何食べたい?」と聞き、「なんでもいいよ」と素っ気なく返され腹が立つ。
腹が立つ女性、怒らせた男性の話は置いておきますが、「考える」と「悩む」の違いの話で言えば、
「今日の夕飯何食べようか?」は、今日の主婦の「問題」であり、主婦はその「問題」の前で悩んでいると言える。
そこで、悩んだ主婦は冷蔵庫を開けて豚肉、玉ねぎ、じゃがいも、人参があることを発見します。
「よし、今日はカレーにしよう」
♪にんじん たまねぎ じゃがいも ぶたにく
おなべで いためて ぐつぐつ にーましょー
はい!無事夕飯のカレーが出来上がりです。
よかった、よかった。
さて。
カレーが出来上がったところで考えたいのは、「今日の夕飯何食べようか?」という「問題」が解決しているという事実です。
なぜ「問題」が解決できたのでしょうか?
簡単ですよね。
冷蔵庫の中に素材を見つけたから。
何もない(悩んでいる)状態から、
豚肉を見つけ「豚肉料理にしようかしら?」
じゃがいもを見つけ「肉じゃがにしようかしら?」
玉ねぎを見つけ「サラダにオニオンスライスがいいかな?」
人参を見つけ「あら、だったらカレーにしましょう」に至ったわけです。
言い方を変えれば、悩みを一つ一つブレイクダウンして解決したと言える。
これはね、結構重要なことで、
問題は問題のままでは解決できない
を物語っているんだよね。
僕らは、問題の前では立ち竦むしかない。
僕らは問題の前では「悩む」ことしかできません。
今、地球規模での問題と言えば、「環境破壊」「食料危機」「貧困」「人口増加」があるでしょうか。
だから皆、地球規模で悩んでいるのです。
まあこの規模になると僕らのキャパを超えてしまいますので、「今日の夕飯何にしようかしら?」レベルの問題に話を戻しますが、問題を解決するには、問題を自分なりに解決できるまでブレイクダウンする必要があります。
豚肉やじゃがいもを見つけることによって、立ち竦むしかなかった問題(悩んでいる状態)が徐々に解決に向かって行ったように。
これを少し小難しく言うと「問題の課題化」と言います。
問題を、課題にすることによって僕らは解決へ向かえるのです。
問題を課題にするには?
問題を課題にすることで解決への糸口が見えることはわかった。
でも一体どうすれば問題を課題にできるのか?
という疑問があるかと思いますが、これも先程の豚肉を見つけた主婦にヒントがあるわけです。
どういうことかと言いますと、、、
夕飯に悩んでいた主婦は、冷蔵庫に豚肉を発見しました。
これによって、今まで「夕飯何にしよう?」という何もない状態から「豚肉を使った料理は何があるかしら?」と一歩進めたわけです。
豚肉という素材を見つけた、言い換えれば、問題に条件とつけたことによって一歩進めた。
これをまたまた小難しく言うと「仮説を立てる」と言います。
そう、問題は仮説を立てることで課題にすることができるのです。
課題にしたら後はやるだけですからね。
(この場合で言えば「豚肉料理をつくる」になります)
「考える」とは?
問題の前では悩むしかなかった。
そんな悩むしかなかった「問題」も「仮説」を立てることによって「課題」となり、「課題化」したことによって僕らは取り組むことができる。
・問題 + 仮説 = 課題
・課題はやるだけ
立ち竦む状態から一歩進めることができた。
この仮説を立てて課題にすることを「考える」と言うのです。
「考えるという行為は生産的、悩むという行為は非生産的」
と言われる所以が何となくご理解頂けたのではないでしょうか。
と、
ここまで小難しく聞こえたところもあったかもしれませんが、僕らは普段当たり前のように「考える」はしているわけです。
だって、夕飯の献立は決められるでしょ?
意識をしていないだけで、僕らは「考える」をいつもやっているのです。
さて、ここで話を戻します。
「やりたいことがない」と悩む理由はもうおわかりですよね?
そう、「やりたいことがない」という「問題」を「課題」に出来ていないから「悩む」のです。
でもね、なぜ夕飯の献立レベルであれば無意識的に考えられるのに、「やりたいことがない」では悩んでしまうのか?
どう考えます?
折角なので今日はこれについて「必死こいて」課題化する練習として考えてみて下さい。
因みに「やりたいことを見つける」ってのは、こんな「考える」の繰り返しですよ。
なので面倒だと思わずに是非考えてみて下さい。
今日は以上です。
ここまでありがとうございました。
山本