社会的証明を利用する。

こんにちは、山本です。

「街中で人だかりが出来ているとつい気になって見てしまう。」

あなたにもこんな経験が一度はあるかと思います。

大道芸、路上ライブ・コント、テレビのロケ、ラーメン屋の行列 etc

「何だろう?」

ついつい人だかりの中心に目を向けてしまう。

でもこれって不思議だと思いませんか?

だって、人が全く集まっていない路上ライブは素通りするでしょ?



アメリカの心理学者スタンレー・ミルグラムという人がこんな実験をしました。

一人の助手がニューヨークの雑踏で不意に立ち止まり、60秒間空を眺め続けます。

ほとんどの通行人は、彼が何を見ているのか気にも留めず、避けて通っていきます。

ところが、空を眺める助手を4人に増やしたところ、一緒になって空を見上げる通行人の数が4倍以上にふくれあがったという実験です。



どうですか?

その場にあなたがいると想像したら、つい空を見上げてしまうのではないでしょうか?

この実験でわかったことを簡単に言えば、

他人の行動がどれほど強力な影響力を持つかを示した

です。

でも人ってほんと面白いものです。

「あなたの行動は他人の行動に左右されますか?」

と質問したら、ほとんどの人は

「絶対にそんなことはない!」

と言い張るのだから。

(これも先程と同様にスタンレー・ミルグラムの実験において、大多数の人がこのように答えたという結果が出ております。)

つまり、僕らは何が自分の行動に影響を与えているかを自分ではほとんど認識できていないと言えるのです。

人は考えたくない。

僕らは、自分でどうしたらよいのかわからないときには、周りに目を向けて他人の行動を手本としてしまいます。

例えば、初めて訪れた街でお昼ご飯を食べようとして、目の前に2軒のラーメン屋があったとする。

どちらも似たような佇まいで、値段も同じような設定。

どうしようかな?と迷っているあなたの目に、ホンジャマカの石塚さんのサインと、まいうー顔の笑顔写真が飛び込んできた。

もう決まりですよね?

石ちゃんのお店です。

もちろん、「俺はそんなのに左右されるような漢ではない!」という人もいるかもしれませんが、多くの人は石ちゃんのお店を選ぶのです。

これを社会心理学では『社会的証明』と呼びます。

余談ですが、「サラリーマンの子はサラリーマンに、自営業の子は自営業になる確率が高いのも、社会的証明の影響によるもの」とどっかのお偉いさんが言っていました。

そんな気もしてしまいますよね。


話を戻して、

コピーライティングを実践する上で、この『社会的証明』の効果を意識しておくのは説得に役立ちます。

もちろん、伝え方は大切です。

「みんなそうしてるんだから、お前もそうしろよ」

では、買いたくはならないですからね。

『社会的証明』で一番わかりやすい例は、テストモニアル(利用者の声)です。

物販にせよ、情報商材にせよ、ウェブで何かをセールスしているサイトを見て頂ければ、そのほとんどにテストモニアルが記載されているはずです。

ベタ中のベタですが、裏を返せば、それだけ効果があるとも言える。

(もちろんその効果は業界や売っている商品によって変わりますが)

こういうのは知っているか知っていないかだけの違いです。

実践が一番大切ですが、実践には武器も必要です。

“こんぼう”でゾーマは倒せませんが、“ルビスのつるぎ”があればゾーマなんて敵ではありません。

ただ残念なことに“ルビスのつるぎ”はドラクエの武器屋では売っていません。

が、コピーライティングの武器は本屋で売っています。

書籍でも、オーディオ教材でも、セミナーでも、あなたの納得いく武器の仕入れ先を見つけて下さい。

知識が武器になる感覚を是非掴んで頂ければ思います。

ここまでありがとうございました。

山本



追伸:
ダイレクト出版のコピーライティング本レビューはこちらです。

現代広告の心理技術101レビュー

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