富士登山(御殿場ルート)で経験した限界の一歩手前_Vol.3

こんにちは。
山本です。

ではでは、今日も元気に富士登山。

夜間登山の静けさと星屑の近さ

Vol.2で標高2000m地点まで行きましたが、この時点で時刻は19:00くらい。気づけばあたりは真っ暗です。

既に真っ暗

やまどうぐレンタル屋でレンタルしたヘッドランプを点灯し登山は続きます。

Vol.2にも書きましたが、御殿場ルートはお盆でもガラガラ(夜間登山ということもありますが)。その為、登山者が視界に入ることもなくただひたすらと登り続けます。

ただ、人は視界が狭くなると妙に不安になるもの。不安に拍車をかけるように、遠くの雲からは雷が「ゴロゴロ」と。

そんなとき、後ろを振り返るとヘッドライトの明かりが2、3個ちょこちょこと揺れている。

光は人を安心させる

そんな光に助けられながら新六合目(標高2590m)に到着。

【20:40】
新六合目(標高2590m)

新六合目にある山小屋は休業中。そのまま先に進んだのですが、面白いもので休業中とはいえ山小屋を見ると休みたくなるもの。少し進んだところでザックをおろして休憩しました。

休憩

休憩中ふと空を見ると・・・空が近い。

富士登山で感じる空の近さ

写真には映っていませんが、空一面星屑です。

今まで田舎などに遊びにいったとき、空一面星だらけという景色は何度も見ていますが、その星空が「近い」というのは富士山で初めての経験です。

僕は先日、フランスのポスター画家レイモン・サヴィニャック氏の原画を数多く持ち、ギャラリー経営をしている山下純弘さんと食事をした際に

「山本は自然から学びなさい」

と教えを受けました。その言葉を聞いたとき、この星空を思い出してしまったんですよね。

天と地の間に僕らはいる。

この経験がどこかで何かに繋がるのでしょう。今から楽しみです。

ようかんうめー

実は新六合目(標高2590m)を過ぎたあたりから呼吸が浅くなっている感覚がありました。

空気が薄いって感覚は正直今でもよくわからないのですが、呼吸が苦しいってことはそういうことなんでしょう。

Vol.2でお伝えしたとおり、2時間くらいしか寝てませんし、高山病にも気をつけなきゃいけない、ということで、この辺からちょくちょく休憩をとるようにしてました。

そして、昼から何も食べていなかったので、いそいそとザックから取り出したのがこちらのようかん。

ようかん

おやつを色々と買い込んでましたが、密かに一番楽しみにしていたのがこのようかんであります。

いやはや。

なんて言うんですかこのうまさ♪

中学時代、部活中に先輩に隠れて飲んだポカリくらいうまかったです!

最高にうまかったようかん

ごちそうさまでした!

山小屋三連発で三回凹む

ようかんで英気を養い、そこから登り続けること1時間半ちょい。標高3000mに到着。

【22:04】
標高3000m

ここを過ぎれば、御殿ルート最初の山小屋『わらじ館』が近いわけです。

結果はVol.2で先にお伝えしてしまっておりますが、このときはまだ「やっと寝れるー」と思っていたわけで。。。

人は目的地が近くなるとテンションも上がるもの。

防寒対策も安易に考え、グローブもない軽装備で肌寒い中登っていても、「寝て起きたら気温もあがってるよね」と、ウキウキな僕を待ち受けていたのは、、、

わらじ館

真っ暗なわらじ館(標高3050m)。

「いやいやたまたまだよね。まだあと2軒あるし・・・」

と一抹の不安を覚えながら、次の山小屋『砂走館』(標高3090m)。

砂走館

「ん?暗いな、、、」と思ったら

満室だった砂走館

「おっおぅ・・・」

でも、でも、、、最後の『赤石八合館』(標高3290m)はきっと・・・

赤石八合館

と、僕の希望は断たれたわけです(笑)。

この時点で結構な寒さ。時刻は23時45分。

「御来光までかなり時間があるけど・・・」

クッキーとチョコと、時々、トイレ

「まっ開いてないものはしょうがないよね」ということで、休憩がてらのおやつタイムです。

まずは、オーガニック手作りクッキー。

オーガニック手作りクッキー

くまさんの口元がみょーに上がっていて、まるで

「お前、この寒さの中あと5時間どうするの?ケッケッケッ」

と笑われているような気もしたので(笑)、「いかん、いかん、脳みそに糖分が足りないぞ」と

オーガニックチョコレート

オーガニックチョコレートを美味しく頂いたのでありました。

ごちそうさまでした!



ただ、栄養補給したわいいけどじっとしていても寒いだけ。

実際のところ、登っていた方が身体も暖まり寒さも和らぐので、じゃーとりあえず山頂をめざしますか、、、の前に、何があるかわからないのでトイレにでも行っておこうと『バイオのトイレ』を初体験。「ウンコは消えます。」というコピーに心が弾み(ウンコはしてませんが。笑)、

バイオのトイレ

使用料300円を支払い、

トイレ使用料300円

一気に山頂まで登る決意をしたわけであります。

「山頂まで1時間30分」という看板を見て憂鬱になる

七合九勺(標高3290m)にある『赤石八合館』を出たのが23時55分。

気づけば登山開始から6時間くらい経っているわけです。

ここまであっという間な感じでしたが、こんな看板を見て

山頂まで1時間30分

「あと1時間半で着いちゃうよ。御来光までこの寒さをしのげるのかな・・・」

と、再度憂鬱な気分になったのでありましたー(笑)。



次回は、この後すぐ出会うことになるおバカな少年二人組について書きたいと思います。

ではでは、ここまでありがとうございました!

山本

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