富士登山(御殿場ルート)で経験した限界の一歩手前_Vol.1
こんにちは。
山本です。
突然ですが、先月富士山に登ってきました。
登山自体、小学生の遠足で登った高尾山以来です。
ルートは御殿場ルート。ネットなどで情報を見る限り、御殿場ルートは初心者には向かないコースとのこと。
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(クリックで拡大します)
初心者には向かないのかもしれないけれど、僕の性格を考えると、ジョージ・マロリーのように「そこに山があるからさ(Because it is there. )」とはならないと思いましたので、「じゃーとりあえず一番難しいを登っとこう」と御殿場ルートを選択したのでありました。
なぜ富士山に登ろうと思ったのか?
正直あまり深い意味はありません。
たまたま伊豆に行く用事があり、「あれ伊豆って富士山に近いよね?じゃ登っちゃう?」って感じで決めただけですから。
「富士山に登って今の自分を変えたい」とか「世界遺産に登録されたから」とか「日本人なら登っておくべき」ってのは、僕的には興味なく、強いて言えば
「限界の向こう側を見れる可能性あるかな?」
っていう好奇心ですかね。
まー何にせよ、登ってみないことには語る資格はありませんし、ブログのネタにでもなればっていう気持ちの方が強かったかもしれません(笑)。
富士登山の準備
富士山を登ることを決めたのはよいのですが、道具が何もありません。
さすがにウェストポーチにスニーカー、普段着で登るのは、あまりにも富士山に失礼ですよね?と思いましたが、わざわざ登山グッツを買うまでのモチベがないのも正直な所。
ただ伊豆に行くのは3日後でしたので、あまり悠長なことも言ってられず、とりあえずネットで調べてみると、、、レンタルがあるじゃない。
しかし、レンタル品を郵送してもらう時間がない。じゃーどうしようかということで調べてみると、、、あるじゃない。新宿に登山用品レンタルの実店舗が。
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やまどうぐレンタル屋
早速電話して
山本:
「3日後に富士山登りたいんですけど、レンタルできます?」
店員:
「店舗にご来店されて、フィッティング後そのままお持ち帰りが可能ですよ」
ということで、レンタルしたのがこちら。
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【レンタル内容】
- 雨具(レインウェア)
うんうん。これは必要ですよね。さすがにコンビニで売っているポンチョみたいな雨合羽では富士山に失礼ですから(笑)。でも・・・この勝手な安心感が僕を限界の一歩手前まで導くことになるのですが、それはまた後ほど。
- ザック
これも必要。わざわざ買いたくないですから。
- 登山靴
同上。ザックより買いたくないものです(登山にハマればいいですけど)。ちなみにですがやまどうぐレンタル屋の店員からは「靴下は厚めの方がいいです」と言われましたが、厚めの靴下なんで持っていないので、フツーの靴下で登りました。
- ストック
う〜ん。これに関しては正直「こんな大げさなものいらないんじゃない?」と思っていましたが、こんなヤツがいるからダメなんですよね。ストックにはすげー助けれましたから。
- ヘッドランプ
伊豆での用事がいつ終わるか未定でしたが、多分夜になると思ってましたので、夜間登山には必要ですね。
で、ここまでくると結構テンションが上がってくるもので、「よし!栄養補給のオヤツも買っておこう」と遠足気分でルンルンです(笑)。
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クッキーやらようかんやらチョコレートは、無駄にオーガニック系のお店で買ったので結構な金額に(笑)。「オヤツは300円までです」というのは大人である僕には関係ありません(笑)。
最初は富士山をなめている感もあった僕ですが、気づけばザックがこんなにパンパンに。
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(伊豆での用事も一泊でしたので、実はそっちの荷物の方が多かったのが実際の所です)
まーなんにせよ、形だけでも富士山を登る準備はできたわけです。一安心。
富士登山の注意点
ちょっと話は前後しちゃいますが、先程のやまどうぐレンタル屋で店員さんに富士登山の注意点を聞くと、
「山頂はめちゃ寒いので防寒対策はきちんとして下さい」
と言われました。
「なるほどー防寒ね。じゃ雨具の下にジャージでも着ればいいでしょ」と、こんな感じで安易な準備はしたのですが、、、
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これが悲劇の始まりでした。
あまり引っ張ってもしょうがないので、結論から言っちゃいますけど、登山自体は正直余裕でした。もちろん疲れはしたけれど、登山によって限界を見ることはなかった。
僕を限界一歩手前まで追い込んだのは、
寒さ
です。いやーナメてましたというか、誤解してました。
学生時代スノボーをやっていたときは、季節はもちろん冬。朝昼晩と一日中寒いし、雪山なので防寒対策はするのですが、富士登山に関しては真夏。僕が登った日は当たり前の30度オーバー。
そういった季節の条件と「雨具の下にジャージも着るから」という安易な考えで、もっと言えば雨具に防寒機能があると勘違いしていたことによって僕は追い込まれたわけです。
人の思い込みとは怖いものです。
今思うと冗談のような気もしますが、防寒対策をしない山頂での寒さは「あー山で死ぬ人はこういう気持ちなのかな・・・」って考えてしまうほどでしたから。
もし富士山を登る場合、防寒対策はしっかりしていって下さい。
極論言えば、富士山ごときで登山靴、ストックなんて必要ない。でも寒さ対策だけはしっかりね、って感じです。
僕が富士山を登って言えることはこれだけです(苦笑)。
JR御殿場駅から御殿場ルート新五合目へ
ここからはあまり語ることもないのでサクサク行きましょう。
まずはJR御殿場駅から御殿場ルート新五合目までは富士急行バスでの移動。
JR御殿場駅
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切符売り場で往復チケットを購入。
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運賃は、
- 片道 大人:1,080円 子供:540円
- 往復 大人:1,500円 子供:750円
です。
御殿場駅16:40発(最終)で新五合目まで。
※参考:富士急行バス時刻表
で、40分ほどで無事到着。
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新五合目に着くまで小雨がぱらついていましたが、新五合目では降っておらず。
ちょっとしたベンチがあるところで、レンタル品に着替え、登山靴に履き替え、「とうとう登るんだなあ・・・」と、期待なのか、後悔なのかよくわからない感情を抱きつつスタートを切ったわけであります。
さて、ここから実際に登り始めるのですが、ページが長いと見づらいかと思いますので続きは次ページで。
とりあえず、ここまでありがとうございました!
山本
【余談】御殿場ルートってほんと人気ないんだな・・・
僕が登ったのはお盆のまっただ中。
聞く所によると、他のコースは駐車場に入場制限がかかるくらい登山客でごった返すとのこと。でも・・・御殿場ルートはガラガラ。
「自分のペースで登りたいって人にはオススメです」ってどっかのサイトで見たけれど、自分がそこに立ってみて初めて、その言葉が指す意味を知れたわけです。
「単に人気ないだけじゃないかっ!」と(笑)。
【富士登山 Index】
- Vol.1 なぜ富士山に登るのか?
- Vol.2 睡眠時間2時間での富士登山
- Vol.3 「ウンコは消えます。」
- Vol.4 The other side of the limit.
- Vol.5 エピローグ