村上春樹氏 原発批判?動画
こんにちは。
山本です。
村上春樹さんがカタルーニャ賞を受賞した際のスピーチ動画を見ました。
メディアでも多く取り上げられているようなので、あなたも見たかもしれませんね。そんな村上春樹氏のこのスピーチ、たぶんどのメディアも、
村上春樹氏 原発を批判
的な感じで取り上げていることでしょう。でもどうなんでしょう・・・。このスピーチを一言で「原発批判」と題してしまってよいのでしょうか。
違和感を覚えるのは僕だけでしょうか?
まー確かに村上春樹さんはスピーチの中で「私たち日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。」とは語っていますが、その後にこう付け加えています。「それが僕の個人的な意見です。」と。
つまり原発ノーはあくまで村上春樹氏の意見であって、このスピーチでは伝えたいもっと他のことがあるはずです。
と、もったいぶって言わなくても、村上春樹さんは日本語でスピーチしていますので、日本人であれば誰でも理解できるはずです。
だって、スピーチ中も言ってますからね。
「ここで僕が語りたいのは・・・」
って。その語りたい具体的な例として今回の福島原発を取り上げているだけで、決してこのスピーチの主題が原発批判ではないと僕は思います。
マスメディアは何かしらの意図があって僕らに情報を届けます。
その“何かしらの意図”に踊らされないように僕らは自分自身の頭を鍛えなくてはいけないのですが、今回マスメディアが用いた技法は「権威性」です。
僕らは権威ある人がいう事を盲目的に信じてしまう傾向にあります。
医者の診断なんて良い例じゃないですか?
医者に言われると理由もわからずに納得してしまう。その結果、よくわからない薬を大量に処方されていた。あなたにも経験があるかと思います。
※権威性に関してはこちらの記事でも詳しく書いてますので、もしよかったらどうぞ。
村上春樹さんの作品を評価するしないはここではおいといて、村上春樹さんが世界的に有名な日本人作家であることが自明の理だということをあなたも否定はできないはずです。
そんな村上春樹という権威性をマスメディアが都合よく利用しているニュースだなぁ~と僕はこの動画を見た時に感じてしまいました。
(単に話題性を取りたかったのか、僕ら国民の目を他の何かから背けたかったのか。その辺の真実はわかりませんが・・・)
今僕らがセンシティブに考えなくてはいけない原発問題。
「村上春樹も原発に反対しているなら、やっぱり原発は必要ない」
とアホな思考にならないように、あなた自身の考えを持ってマスメディアには接して下さいね。
山本 和広
追伸
村上春樹さんがこのスピーチで主題としたことが気になる方はこちらの動画をご覧下さい。
↓
http://youtu.be/vdjewFwkj_I
動画が面倒という方は、毎日新聞のサイトにスピーチ全文が転がっていたので転記しておきました。
↓