YAWARA!は僕のバイブルです。

『浦沢直樹が打ち立てた、スポーツ漫画の金字塔』

これは、電車内で見かけた『YAWARA!完全版』の
広告キャッチコピーです。

懐かしかったですねー。

柔道少年であった僕にとっては、ある意味バイブル的な漫画ですよ。

僕が通っていた柔道教室にあった柔道漫画の1つが『YAWARA!』で、
新刊が出るたびに友達と奪い合って読みふけったものです。

(ちなみに、もう1つは『帯をギュッとね!』でした)

なので、『MASTERキートン』『MONSTER』『20世紀少年』『PLUTO』を
いくら読もうが、僕の中での浦沢直樹は『YAWARA!』なんですよね。

そんな『YAWARA!』を懐かしく思いながらも、『YAWARA!』を
楽しく読めてたのは12歳くらいまでだなあーなんて考えてしまいました。



小学2年生のとき、友人が通っている柔道教室に見学に行ったのが
柔道を始めたきっかけです。

理由は今でもわかりません。

友達がいたからってそんなことだろうと思います。

とは言え、めちゃめちゃハマりました。

誘った友人が早々にやめてしまっても続けました。

週4日、寒稽古、夏期稽古、試合などを合わせると、
年間300日くらいは柔道をしていたと思います。

それも小学6年までは皆勤賞で。



武道館とかでも試合しちゃうくらいでしたから、
自分で言うのもなんですがそこそこ強かったのです。

家にはトロフィーやらメダルやらたくさんありましたからね。

もちろん試合に勝つことは嬉しかったけど、
それよりも柔道自体が楽しかった。

でなきゃ年間300日も稽古しませんよ。



でもね、ある日から柔道が苦痛になったのを覚えています。



背の順で前から5番目以降になったことがないチビな僕が、
大きな相手をばったばったと投げ飛ばす。

「山本くんには勝てないよ」

と言っていた同級生達がある日を境に、

「山本くんに負けないようになってきた」

となりだしました。



成長期。

中学に入りだした頃から、皆一様に背が伸び体重が増え出します。

中学には体重別はありません。

チビな僕がどんなに筋トレしても、体重差20キロはしんどいものがある。

「負けないにせよ、勝てない」

いやむしろ、気を抜くと投げ飛ばされる。

自分より弱かった相手に負ける恐怖。

そんな日々が続くと、いつしか

「負けないように」

という思いで柔道をやりだします。

あれほど楽しかった柔道が苦痛でしかなくなっていきました。



次第に柔道教室が遠ざかり、先生から「戻ってこい」
という内容の手紙を頂いても無視する始末。

結果、柔道をやめるという宣言もなく、
自然とフェードアウトしてしまいました。

たしか中学2年の秋くらいだったと思います。



小学校の卒業文集で将来の夢を『柔道でオリンピック選手になって
金メダルを取る』と書くくらい柔道が好きで好きで仕方なかったのに、
同級生に負けるのが恥ずかしいからとやめてしまった。

それは表面的には、クソの役にも立たないプライドがあったからなのかも
しれないけれど、きっと突き詰めれば、柔道をやることに対して



・「負けたくない」という意味を見いだしてしまったから



だと思うんですよね。

だって楽しかった頃って柔道をやることに意味なんて求めてなかった。

暑かろうが、寒かろうが、風邪を引いていようが、打撲していようが、
柔道をやることが当たり前でしたから。



意味を求めるってことは、つまりは、その結果を求めるってことじゃないですか。

結果だけを求めだしたらいいことなんてないですよ。

楽をしようとしますから。

「お金を稼ぐ」「楽して痩せる」という思考体質の人達が、
羊質虎皮の輩に大金を投じてしまうのを見ればそれは明らかですよね。



因果関係ってその言葉が指し示すように、



・原因→結果



という順番があるってことを僕はいつも忘れないようにしています。

これ以上大好きなものを嫌いにならないためにも。

ここまでありがとうございました。

山本



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