9割の病気は自分で治せる ~あなたも私もおいしい患者?~

こんにちは。
山本です。

春なんだか冬なんだかわからないくらい気温差が激しい今日この頃ですが、気づけば花見の季節となり、都内もあちらこちらで桜を見れるようになってきました。今週末は花見に出かける人も多いのではないでしょうか。

さて、そんな桜の季節。本日の読書考察はこちらです。

9割の病気は自分で治せる

9割の病気は自分で治せる
 岡本 裕(医学博士)著
 株式会社中経出版

まーポップでキャッチで所謂万人受けしそうな題名の本ですよね。普段、このような本は買わないのですが、友人からもらったので息抜きにと思い読んでみました。本の内容を要約すると・・・

  • 医者がかかわってもかかわらなくても治癒する病気が70%以上
  • 現在の医療現場は薄利多売
  • 手間もかからず、薬を飲み続け、診療にも繰り返し来てくれる、医者がいなくても治る人は治る「おいしい患者」が今の病院経営には必要になってしまっている現実
  • 薬という対処療法を優先するのではなく、根本治療すなわち患者の自己治癒力を高めることが重要
  • 「嫌に敏感になる」「無理をしない」「いい加減」に生きることは自己治癒力を高める

って感じですかね。1時間半くらい時間があれば読み終えてしまう程度の内容ですので、興味があるならどうぞって感じです(わざわざ買ってまで読む必要はないかな・・・立ち読みで十分内容は理解できると思いますし)。1点お勧めは、ポップな題名の本の割には、作者である岡本さんがこの本を執筆した理由ですかね。彼なりの理念が真摯に感じられます。

それでは、本日の読書考察は以下となります。

1.医者の権威性に関して

本日の読書考察対象「9割の病気は自分で治せる」でも「薬漬け」という記述があるのですが、医者に行くと、あれやこれやと薬を処方されます。最近は薬の内容を書いた説明書みたいなものも同時に渡されるので、薬の効能がわからないということは少ないかと思いますが、僕がここで問いたいのは、その根本です。

要は、今苦しんでいる症状は本当にそれが原因なの?

ということです。お腹が痛いから胃腸薬。お腹がゴロゴロしているから整腸剤。盲目的にそれを信じてしまってもよいのか?本当にお腹が痛い原因はお腹なのか?と疑問を持つ必要があると僕は思うのです。

だって、診断3分で症状原因が特定できると思います?

常識的に考えて無理だと思いませんか?では、なぜそれがまかり通ってしまうのでしょうか。実はこれには行動心理学の世界でいわれている「権威性」という心理学的要素が関係しています。

人間は権威に服従するという心理学です。医者や弁護士、社長や代議士など社会的地位が高い人の言うことは盲目的に「正しい」と信じてしまう傾向があるということです。なので、医者が必要と言えば大量に薬を処方され、検査にも何度も通うのです。

この権威性を知っていると日々の生活が変わってきます。

今まで盲目的に信じていたこと、モノは実は間違っているかもしれない、と疑うことはあなたの思考の幅を広げてくれます。

例えばダイエットに関する商品が発売されたとしましょう。その商品のよさをあれやこれやでメディアは宣伝するわけです。その1つでこんな宣伝文句を見かけたとします。

「東大医学博士が推薦」

いやいや。。。
東大医学博士が作ったならともかく、推薦してるってだけですよ。極論言ってしまえば、この博士と商品は全く関係ないのです。冷静に考えれば、あなたもその事実には気づくと思います。ただ、「東大」「医学博士」という権威があるだけで人は従順になってしまう傾向があるのです。

昔とある情報番組で宣伝したダイエット方法で必要な食品が、翌日売れきれ続出なんてニュースがあったと思います。朝食にこれだけ食べて痩せる、みたいな内容だったと思いますが、常識で考えれば胡散臭くてしょうがないと思います。ただ、有名芸能人・権威人が「すごい」「いい」だの連発することによって、群集は騙されるのです。これも権威性の心理が作用した結果起こった現象だと言えると思います。

とはいえ、権威性に気づいた所で医学的知識がない我々にはどうしようもないかもい知れません。従順に処方された薬を飲むしか手立てはないのかも知れません。ただ、権威性を疑う注意力を養うのも良いことだと僕は思います。

同時にそれがあなたの可能性の枠を広げる事に繋がると、僕は信じているからです。

2.人間疎外という現実

僕は医療現場が好きではありません(まー好きって言う人は中々いないと思いますが・・・)。嫌いな理由は「人間らしく扱われないから」です。

「9割の病気は自分で治せる」の内容にあるのですが、日本の医療現場は緊急を除き「待ち時間3時間、診察3分」というのが現実です。誰しもが1度は経験したことあるのではないでしょうか。最近は、事前に電話などをして予約をするシステムを導入している病院も多いと聞きますが、それでもあまり現状は変わらないと思います。

医者の言い分もあるでしょう。医者の置かれている社会的環境もあるでしょう。診療に来る人の問題もあるでしょう。医療現場には多くの問題が複雑に絡み合っているのはわかります。ただ、医療の現場は人を「モノ」「番号」で識別している、という事実は疑いようもなく感じます。

診療されているという気には一切なれないのです。「診てる」のではなく、ただ「見てる」という感覚をいつも感じます。

冒頭に僕は病院が好きではない、と言いました。正確には「好きではない」ではなく「信用できない」と言った方が的確な表現かもしれません。

さて、この経験から何を考察できるかというと、相手の人間力です。

相手が自分を人として扱わない、ということは、必然的に私も相手を人間として見れなくなります。聴診器をかけて僕のお腹の音を聞いている医学知識を持ったロボット、といっても言い過ぎではないような気がします。

つまりは魅力を全く感じないんですよね。その対象者に。

そりゃ当たり前といえば当たり前ですよね。人間社会は繋がりでできているといっても過言ではありません。僕がいう「繋がり」とは、表面的な仲良し小好しではありません。人間の深層心理・宗教概念を考えてもそれは明らかだと思うからです。

ただ、世界中の全ての人と繋がれるかと言えば、それは難しいです。では、どんな人と繋がりを持ちたいかと考えるか?あなた自身に置き換えて考えてくれれば簡単に答えが出ると思います。

「意思疎通が図れる」

ではないでしょうか。相手と意思疎通が図れることによって、その人に興味が湧きます。別にこれはいい意味だけではありません。嫌いな人でもそうです。そうやって人は繋がりをしていくのですから。

逆に言えば、自分以外の他者に興味を抱くと、自然と他者からも興味を抱かれる、ということです。つまりはあなた自身の人間力がアップしているとも言えます。

反面教師ではないですが、人を人として扱わない医者を経験することによって、自分の身の振り方を見つめ直す事ができるのではないでしょうか。

以上、読書考察でした。
ここまで読んでくださってありがとうございました。

山本 和広

読書考察

  • 権威ある人だからといって盲目的に信じることはあなたの可能性をとめてしまう。
  • 人をモノとしか見れなくなると、人間力が欠落する。

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