今、ダンスを踊ろう。



「ダンスなんて踊ったことないし・・・」



こんばんは、山本です。

はい、僕もダンス未経験です。

フォークダンスも踊った記憶ないです。

あなたは踊ったことありますか?

上海の夜

5年前に上海に行きました。

上海に住む先輩を尋ねての旅行だったのだけど、
やっぱり移住者を尋ねての旅行はよいです。

だって、その土地の光と影を思う存分に堪能できるから。

5年前ですが、どことなく「ここが世界の中心だ!」と
主張したいかのような摩天楼、高級ブティック、
高級レストラン、高級ホテルが立ち並び、街行く人も
活気と自信に満ちあふれている(ように見える。
と言っても中国人はどこに行ってもそんな感じですけどね)。

そんな風景を一通り楽しんだ後、先輩が案内してくれる
ディープな街に踏み入れ別世界を目の当たりにします。

高さ492mの上海ヒルズ感覚からふと地上に目を向けると、
そこには・・・何も見えない。

瓦礫の山、開発中の粉塵によって、10メートル先が
曇って見えない塵屑日常がそこにはありました。

都市伝説だと思っていた「扉のないトイレ」は序の口で、
屋根のない家、なんだかわからんものを食べている少女、
やたらと話しかけてくる目が据わったおっちゃんなど、
それはそれは深淵な世界が広がっていました。

光ある所に影がある、をわかりやすく僕らに見せてくれる
国なのかも知れません。



そんな上海でのある夜、先輩が
「上海で一番流行っているクラブに連れて行ってやる」
と連れて行かれた先は、まるでアメリカ、まるで六本木、
まるで欲望の坩堝。

正直そのような場所は苦手と言うか、
大っ嫌いの部類に入るのだけれども、
何事も経験ということで突入してみました。

肩がぶつかり合う距離でも声が聞こえないくらい爆音の中、
皆(客はほとんど欧米人)お酒片手に踊り狂ってました。

「何がそんなに楽しいんだか・・・」

入ったはいいけど、ものの5分も経たずに
耐えきれなくなった僕は一人不機嫌顔。

でも酒が入って踊り狂っている人達には関係ないんですよね。
話しかけてくる、話しかけてくる。

自分の声が音楽によって相手に全く届いていなくても関係ない。
身振り手振りで

「一緒に踊ろう!」

と誘うのです。

そんな奴らは、こちらが「No!」と言った所でおかまいなし。

僕の手を取ってフロアに無理矢理誘導。

踊りながら満面の笑みで語りかけてくるのです。

「Let's DANCE!」と。

踊ったことがないという恥ずかしさ

結論を先にお伝えすると、僕は踊らずに帰ったのだけど、
今考えると踊らなかったのは自分に自信がなかっただけ
なんだよね。

決して、誘った外人、クラブにいた外人、音楽、お酒
といった環境のせいではない。

「どうやったらいいかわからない」

「下手だと思われたくない」

「バカだと思われなくない」

と自分に固執していただけ。

そう、僕は過去ばかり見ていたから踊れなかったんだ。

「踊りたくない、なぜならば、踊ったことないから」

踊らない理由を過去のせいにして、「今」を逃げ出した。

これじゃ何も始まらないよね。

笑顔で誘ってくれた外人

コロナビールの瓶を片手にベロベロに酔っぱらいながら、
でも「今」を全力で楽しんでいたあの外人。

崇高な考えなど絶対になかったとは思うけど、
僕にとってはある種の「啓示」だったのかも
しれません。


  • 「いま、ここ」を全力で生きる



きっとあのヘベレケ外人はそれが出来ていたのでしょう。

ダンスは昨日でも、明日でもなく、「今」踊るもの。

それを教えてくれたあの迷惑外人は「今」何してるのかな?

まっどっかで踊っているのでしょう。

あなたは踊っていますか?



ここまでありがとうございました。

また明日。

山本

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