カテゴリ:靴

注文靴への誘い

こんばんは。
山本です。

いやー風邪引きました。

昨日から悪寒に襲われ上から下から雨あられ。

兆候はあったんですよね。ここ1 ,2週間身体と心のバランスが
崩れている感って言うんですかね。そのような時はいつも運動と
自炊でコンディショニングしていたのですが、今回は怠惰に
怠けた結果と言わざるを得ません。

運動をさぼり外食を貪り、挙げ句の果てにはコンビニで
毒々しいものを買って食べてしまいましたから。

男の一人暮らしでの病気の辛さは、夏頃に経験した胃腸炎もどきで
痛いほどわかっていたはずなのに、なかなかどうして人間ってのは
進歩しないものですね。。。

ただこれも何かの思し召しと捉え、より健康になるため日々精進して
いこうと思います。

あなたも体調管理にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。





話変わって、、、

前回ご紹介した『独立時計師たちの小宇宙』
ご覧頂けましたでしょうか?
http://www.readingconsideration.com/index.php?cabinotier



僕の同級生で額縁職人である友人は、フィリップ・デュフォー
(Philippe Dufour)の部品の削りだしから、磨きを行う姿を見て
「あれはヤバイ!」と、職人同士何か通じるものがあるのでしょう、
感嘆しておりました。

そんな彼のように、フィリップ・デュフォーに魅力を感じた人も
多いはず。

僕は動画を観て「『シンプリシティ』欲しい!」ってネットで
検索しまくってしまいました(笑)。

ただ残念なことに、『シンプリシティ』の受注は2012年で
終了しており、手に入れるのがさらに困難な状況に。

永遠に壊れないことを目指した時計・・・『シンプリシティ(Simplicity)』

こういった時計を購入する人は余程なことがない限り手放したりは
しないでしょうし、もし仮に中古が出回ったとしても年間20本程度
しか生産されていなかった時計ですから、手に入れるのは宝くじで
当選するより難しいかもしれません。

だって『シンプリシティ(フィリップ・デュフォー)』に巡り合えた人には
価格には変えられない価値が生まれているはずですから。。。

羨ましい限りです。



商売に走ってしまったアントワーヌ・プレジウソ、未だ孤高の
キャビノチェとしの気概を感じられるフィリップ・デュフォー。

もちろんよい悪いはないけれど、どちらに魅力を感じるか?どちらの
要素が自分には強いのか?など、独立時計師の時計ではなくても、
腕時計を買う際の参考にしてもらえると可能性は広がると思います。



さて。

今日はお伝えしていた通り腕時計に関してあれこれ書こうかと
思っていたのですが、ちょっと別件で素敵なオファーがありましたので、
あなたとも共有したくそのオファーをお伝えさせて頂こうかと。

オファーの内容は、



・注文靴(ビスポークシューズ)



です。

ここ最近のインポートシューズに「価格に見合ってないんじゃないの?」
「為替云々はわかるけど、それにしても日本人は足下見られている」と
日々感じていた今日この頃。

銀座にあるセレクトショップnobunoza
のオーナーに何の気なしにその話をしたところ、とある靴職人を紹介して
もらいました。

紹介と言っても実際にはお会いしていないのですが、



・20代後半

・日本で3年ほど靴職人として働く

・靴が好きすぎてイタリア語もわからないのに単身渡伊

・名店GATTO(ガット)に在籍した職人に師事

・注文靴も分業が進む中、フィッティングからラスト作成、カッティング、
 メイキングと全ての作業を一人で行う

・ご家族の都合で今は実家(福岡)に戻り、昼は靴関係の仕事に就き、
 夜に靴を作るという日々を送る



という若手職人で、つい先日nobunozaのオーナーに頼んで取り寄せてもらった
サンプルシューズを見に行ってきました。

http://www.readingconsideration.com/index.php?FGATTO



正直に僕の感想を言えば、靴からオーラ的なものは感じられなかったけど、
ヒールはシームレス、ラストに沿った捻れといったビスポーク感、ウエストを
絞りすぎないどっしりとした底周りなどは、いわゆるイタリア靴らしいなあと。

「サンプルシューズはちょっと前のものなので、今はもう少し進化していると
思うよ」とnobunozaのオーナーは仰っていましたが、このオーナーが紹介した
とある相撲部屋の親方は九州場所の際に注文したそうです。

この若手職人の拠点は福岡ですが、5人ほどお客さんが集まれば東京まで
来てくれるとのことで、既に僕を含め前向きに検討している人が5人おり、
近々東京で採寸が行われると思います。

(東京にいない、東京にはなかなか行けないという方はごめんなさい)

靴職人を決めあぐねていた僕にとっては、これも素敵なご縁だと思って、
今はどんな靴にしようか日々妄想に勤しんでおります。



よい靴を履いた際、背筋がピンと伸びるという経験も幾度となく重ねて
行くうちに、「いつも小指が当たるんだよな」「夕方になると圧迫感が
増してくる」「もうちょっとフィット感があれば」といった不満が必ず
出てきます。

既製靴にはある程度の限界がありますので、それは仕方がないことだとは
思います。

ただこのちょっとした不快感が積み重なるストレスというものも、僕らは
考えなくてはいけないと思うのです。

「夢の靴職人」と言われたサルヴァトーレ・フェラガモ
(Salvatore Ferragamo)はこんなことを言っています。



「靴というものは、はいた瞬間から快適でなければならない。
 靴にはき慣れるということは絶対にない。靴の方があなたの
 足を慣らしてしまう。新しい靴は、はいて10秒後も10週間
 たっても10ヶ月しても快適であるべきものなのだ。店を出る
 時点でフィットしていない靴は、その後も絶対フィットしない。
 決して、金輪際フィットしない」



そして、こんなことも。



「自由に歩けるということは、人生を、自信を持って歩いていける
 ということだ」



これも何かのご縁です。
福岡の若手靴職人の注文靴、もしご興味がありましたらご連絡下さいませ。

ちなみに価格は15万円です。



ではでは、ここまでありがとうございました。

腕時計に関しては次回何かしらをお伝えしたいと思います。

山本


2014年1月に行われた受注会の様子はこちら。

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