富士登山(御殿場ルート)で経験した限界の一歩手前_Vol.2
こんにちは。
山本です。
引き続き富士登山ネタです。
睡眠時間2時間での登山は富士山をなめているのか?
前回の手紙にも書きましたが、僕が富士山を登るきっかけが伊豆での用事。
それは一泊二日のイベントだったのですが、朝5時近くまで皆であーだこーだと議論(というかほとんど宴会でしたけど)しておりました。
そこから素直に寝れば4〜5時間は寝れたのでしょうけど、僕は枕が変わると寝れないかわいい人なんです(笑)。
なので、実際のところちゃんと寝たって感じはしないままに富士登山を迎えたわけです。
「睡眠不足は登山の大敵」
なんてことをどこかのサイトで見かけましたが、僕的にもちょっと不安はありました。
「別に御来光が見たいわけでもないので、さっさと登って、さっさと下山しよう」
とも考えていたのですが、伊豆のイベントにいた富士登山経験者から
「夜に下山するのは絶対にやめた方がいい」
というアドバイスをもらっていましたし、御殿場ルート新五合目スタート地点にはご丁寧にこんな看板までありましたから、
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ここは素直に「山小屋で素泊まりでもして、御来光見て下山しよう」と考えを改めたわけです。
勝手な思い込みで凹む
先に結果を言っちゃいますと、夜に山小屋は開いてませんでした。
「満室」「お客様が寝ています。静かにして下さい」と書かれた看板を見て、寒さの中かなり凹んだ思いをしたわけです、、、
「なんでこの人達登らないのかな?」
僕と同じバスで新五合目に着いた“僕たち登山経験豊富ですオーラ”を振りまいていた男女2人組は、一向に登山の準備を始めません。
ベンチに座って雑談、軽食、横になる。。。
「もうすぐ暗くなるのに・・・」
と僕は不思議に思っていたのですが、後に、寒さに震えながら七合四勺にある『わらじ館』のベンチで気づけたわけです。
「そりゃそうだよね。頂上に早く着いたって寒いだけだから・・・」
御殿場ルートがいくら最長のコースと言えど、遅い人でも9時間10時間くらいあれば登れるとは思うのです。
大多数の富士登山者の目的は御来光なわけですから、それに間に合うように時間を計算して登ればよいわけです。富士山経験者ならわかりきったことだったのでしょう。
「山小屋は夜でも開いている」
という勝手な思い込みで情報収集を怠った結果、痛い目を見る。どの世界でもあるべき失敗を富士山でも学べたわけです。よかった、よかった。
もし素泊まりをしない夜間登山を考えているのなら、スタート時間は計算した方がいいです。
初めてだとどのくらいかかるかわからないかとは思いますが、あまりにも早く着き過ぎても僕みたいに寒さによる限界の一歩手前経験をするだけですから(苦笑)。
平均プラス2時間くらい見積もっておけば大概は大丈夫だと思いますけどね。
よっぽど体力に自信がない人以外は。
登山開始早々、ストックの有り難みを知る
では気を取り直して、僕の記念すべき富士登山スタートです。
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【17:52】
でね、御殿場ルートってスタートして5分くらいで『大石茶屋』ってのがあるんだけど、大石茶屋までの道のりで早くも「あれ?富士山ってこんな感じなの?」と少し憂鬱に。
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普段、アスファルトの上しかあるかないシティーボーイの僕にしたら(笑)、砂道の歩きづらいこと。
例えば、ずーっと上り坂の砂浜って憂鬱になりません?そんな感じ。
そんな憂鬱を和らげてくれたのが、「こんなもの必要ないよね」とバカにしていたストックくん。
二足歩行である我々人間は、手が歩くことから解放されたことにより、どの生物よりも進化したけれど、その逆に、失ったものもあるのかも、と思わずにはいられないくらい歩く負担が軽減されるのがわかりました。
「ありがとう、ストックくん」
大石茶屋で人の暖かみを感じる
ストックくんへの感謝が終わったか終わらないくらいで大石茶屋に到着。
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下山グループが安堵の表情で談笑している中、「これから登るの?これ飲んで頑張って」と、大石茶屋の店員さんから梅昆布茶的なものを頂きました。
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優しさに触れたときって暖かい気持ちになりますよね。
美味しかったです。ごちそうさまでした!
大石茶屋から標高2000mまで
優しさに包まれながら、大石茶屋を後にして、
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「まずは七合四勺にある『わらじ館』を目指しますか」と歩き出したわけであります。
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大石茶屋を出て30分程度しか立っていないのですが、実はこの時点で汗だく。結構急斜面なんですよ。伝わるかなー?
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標高1920mの次郎坊。
次郎坊ってどういう意味なんだろ?
富士山に神としての天狗『太郎坊』ってのは聞いたことあるけど、その弟かな?
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スタートから約1時間くらいで標高2000mに到着です。
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【19:03】
うーん、僕にしては珍しく写真だらけの記事なのでなかなか進まない。
まっ文字だらけの記事よりは気軽に読めるかな?(笑)
次からはもうちょっとコンパクトにしてみます。
ここまでありがとうございました!
山本
【富士登山 Index】
- Vol.1 なぜ富士山に登るのか?
- Vol.2 睡眠時間2時間での富士登山
- Vol.3 「ウンコは消えます。」
- Vol.4 The other side of the limit.
- Vol.5 エピローグ