自分のことしか考えらないこんな私でも、人を幸せにできるのか?

こんにちは。
山本です。

いや〜ダメだダメだと思いつつYouTubeを5〜6時間も見ちゃいましたよ(苦笑)。パソコンの画面を見続けると頭はぼーっとしてくるし、なぜか身体も重くなって、全体的に体調が悪くなるのはわかっているんですよ。でもあのレコメンドが僕を誘惑してくるわけで・・・YouTube恐るべし!

で、何を見ていたかというとウッチャン(内村光良)の『そうだ旅(どっか)行こう。』という番組です。この番組の存在をさっきまで知らなかったのですが、面白かったです。

そうだ旅(どっか)行こう。

タレントが突然休みを言い渡されたらどうするか?を追っていく旅バラエティ番組でしたが、どこに行くにも自由、何をするにも自由って感じの内容で、お店などの撮影許可もタレント自らが行うので見ている側の期待通りハプニングは起こるし、そういったライブ感と相まってタレントの素の部分が垣間見えたりするわけです。そこに予定調和でない面白さがあり、そして、視聴者である我々は

「あー旅行行きたくなってきたなぁ〜」

と思ってしまうのです。数年前にこれまたYouTubeで旅猿を見て、その後友人とベトナムと上海に行ってしまった自分を思い出します(笑)。

こう考えると、これからはこういった「ライブ感」というか「共感」を感じられるようなものが流行るのかもしれませんね。

ローラを見ているとハラハラしてしまう

こんな感覚です(笑)。何かを一緒に作り上げていく、作り手とその相手側が相対するのではなく、同じ方向を向いて歩いていけるようなものが今後はもっと受け入れられていくのかなと。
(なーんか某アイドルグループのコンセプトそのままですよね。cf.AKB48と幸福論

テレビ番組だけでなく、流行っているお店、売れている雑誌、売り上げを伸ばしている企業などをこの視点で注目してみて下さい。きっと面白い発見があると思います。

ではでは、ちょっと前置きが長くなりましたが、本日の内容いってみましょう!

1.自己中はいけないこと?

僕らはストレス過多な社会に生きていると言われておりますが、ストレスの原因は人それぞれかと思います。ただ突き詰めて考えてみると起因となっている事柄はそんなに多くなく、その一つに「人とのコミュニケーション」があげられると思います。

家族、地域、学校、会社など、僕らは何かしらの、そしていくつもの社会に属していますが、どの社会に於いても人とのコミュニケーションを避けることはできません。「人間は生まれながらに孤独である」なんて言葉をどっかで聞いたことありますが、現実問題、人間一人では生きていけないわけです。そういう意味では必ず誰かしらと繋がっているということであり、故にそこに僕らを悩ます種もあるわけです。

「なんでわかってくれないんだよ!」

誰しもが1度は抱いたことある感情だと思いますし、これが原因で、彼女(彼氏)と喧嘩した、親と喧嘩した、友達と疎遠になったなど、きっとあなたも色々と経験していることでしょう。

そもそも「なんでわかってくれないのか?」の背景には「私(の考え)を理解(共感)して欲しい」があるわけで、それは言い換えると「(相手のことなんてどうでもよく)自分さえよければいい」という自己中心的な考えがあるわけです。

「なぜ人は自己中心的な考えになってしまうのか?」という問いも重要ではありますが、今回はそこが焦点ではないので割愛させて頂き、僕があなたと一緒に考えたいのは、

自己中心はよくないことなのか?

という点です。まー多くの人にとって「自己中心」という単語にあまりよい印象を持っていないことを承知の上で敢えて聞いておりますが、現時点で僕は自己中心という思考には中立の立場をとっております。もちろんいつかは自己中心的な思考を脱却する必要はあると思うのですが、「よーし明日から自分のことなんてどうでもよく、相手のこと、そして世界のことだけを考えて生きていこう」なんて、僕ら凡人には無理なわけですよ。

だったら自己中的な思考を今すぐ変えることはできないダメな僕らだけど(笑)、それでも他者に対してできる善いことは何かないかを考えてみましょうよ、というのが今回の趣旨で、凡人である僕らが今すぐできることの発見にも繋がるわけです。

そこでまずは「自己中心」という単語を辞書で調べてみましょう。

自己中心:自分を第一に考えること。自分本位。
(広辞苑 第六版)

まー予想通りの意味でしたけど、言葉の定義を確認することはあなたと共通認識を持つ上で大切なことなので、あと数回あるかと思いますがおつき合い下さいませ。

で、「自己中心」の意味を確認した上で、僕が最初に感じたことは「そんなにネガティブな単語じゃないな」です。だって「自分を第一に考えること」って「自分を大切にしている」ってことだと思ったし、自分を大切にできない人は、「他人も大切にできない」と考えるので、むしろ自己中心ってよい意味なんじゃないかと。あなたはどう感じましたか?

では次に、僕らがなんとなく持っている「自己中心」のネガティブ要素はなんなのかについて考えてみましょう。

ここで自己中心と同じようなニュアンスで使われる2つの単語に登場してもらいましょう。この2単語の登場によりモヤモヤしている頭の中がかなりクリアーになることをお約束します。その2単語とは、

ナルシシズム:自己陶酔。うぬぼれ。
利己主義:自己の利害だけを行為の基準とし、社会一般の利害を念頭に置かない考え方。
(広辞苑 第六版)

です。ナルシシズムなんて聞き慣れないかもしれませんが、「ナルシスト」と同義と考えて頂ければ結構で、あなたはなんとなく「自己中心≒ナルシスト」というイメージを持っていたかと思います。私見とはなりますが、ナルシシズムは自己中心の部分集合と考えていて、それを踏まえると、ナルシストに関してもそこまでネガティブなイメージはないと思うわけです。

(※当然、ナルシストが嫌い、という人もいるかと思いますが、好き嫌いの議論をしだすと水掛け論的な様相を呈してくるので、ここでは割愛させて頂きます)

ではここで、利己主義という単語をもっと分解してみましょう。

利己:自分一人だけの利益を計ること。
○○主義:○○が一番大事ということ。
「資本主義」なら「資本」が一番大事と考えることだし、「自由主義」なら「自由」が一番大事、「民主主義」なら「民主」が一番大事というように。

「自分一人だけの利益が一番大事」って・・・こんな人嫌ですよね。なんか「奪われそうな感じ」がする。そして単語の意味を正しく捉えた僕らは気づくわけです。僕らが持っていた「自己中心」に対するネガティブイメージって、実は「利己主義」の意味に近いということに。

「なるほど。俺がイメージしていた自己中って実は利己主義のことだったんだぁ。いや〜利己主義って嫌だよなー。利己主義者が近くにいたら絶対そんな奴と友達になんかならないよ。あっそう考えると○○ってあまり好きじゃなかったけど、確かに利己主義っぽいもんなぁ。」

いやいや、実は利己主義って僕らの中にもあるんですよ。

・バレンタインにチョコしかあげてないのに、ホワイトデーで高額な指輪をせがむ人
・メールを直ぐに返さないと怒る人・傷つく人
・携帯の登録メモリー数をやたらと気にする人
・年賀状の返信がないと、翌年から送ってこない人
・自分のパートナー(彼女・彼氏・奥さん・旦那さん)が異性と交流する(話すだけでも)ことに不安を覚える人
・自分の予想しない行動をする人に対して不安・怒りを抱く人
・同期の出世を羨んでしまう人
・定時退社する同僚をみて、なんで自分だけこんなに忙しいんだと思ってしまう人
・今の現状を、時代・社会・会社・学校・他人のせいにしてしまう人
・SNS・メディア中毒の人

etc

まーあげたらキリがないのでこの辺でやめときますが、先程僕は「なんでわかってくれないだよ!」は誰しもが1度は抱いたことがある、と言いましたが、この感情だって利己主義的なわけです。つまり僕らは大なり小なり利己主義者というわけです。

自分を棚に上げて、「あいつはいつも云々」「上司はわかってない。お客さんは云々」などと僕らはのたまっているわけです。あー恥ずかしい。

とは言え利己主義(自分の利益が一番)と自己中心(自分本位≒ナルシスト)との明確な違いがピンとこないかもしれませんし、そもそも利益という概念がとても主観的なものですからより混乱してしまうと思います。そこで、もうちょっと抽象度を上げて、皆で共有できるようにしてみましょう。と言っても実はさっきちょこっと書いているのですが、あなたは気づきましたか?先程利己主義の定義を確認した時

奪われそうな感じ

と書かせて頂きましたが、まさにこれです。利己主義は他人から何かを奪ってまで自分の利益を追求しようとするイメージなんです。これは金銭に限らず、時間、モノ、感覚、感情、なんでもよいのですが、何にせよ何かしらを奪ってまで何かを得ようとするのが利己主義です。

人とのコミュニケーションに於いてストレスを抱えている人ってのは案外多く、というかほぼ誰しもが大なり小なり抱えているのかもしれませんが、コミュニケーションが成り立たないところに僕らは苛立、ストレスを感じてしまいます。

その原因を人のせいにしても良い結果に転がることはありません。そして人のせいにしても何の進歩もなく、むしろ後退するのは自明のことで、ここまで読んで下さったあなたはそういった結果を望まないと思います。

僕はディスコミュニケーションの原因はこの利己主義にあると考えていて、この原因さえわければ誰でも今より1歩進めるのではないかと信じています。

もちろん、100%利己主義から脱却できるとは思いません。ただそれでも、今僕らにある100の利己主義を90に、90の利己主義を80に、70に60に・・・と減らしていくことは、あなたの人生に於いて必要なことだと思います。

是非、日常で嫌なことがあった際に、いったん深呼吸して「いま利己主義的な思考になってなかったかな?」と考えてみて下さい。もし「何かを奪おう」としていたならそれを改めればよいだけですから。こうすることで今まで感じていたコミュニケーションに関するストレスがいつの間にか軽減していることに気づけるはずです。

そしてその先には、自分でもびっくりするような「何か」を経験できると思います。その「何か」については次項でご説明します。

2.「自分のことだけを考える」と「相手を幸せにする」が両立する理由

それでは利己主義を確認したところで、「自分のことだけを考える」「相手を幸せにする」という相反事象を同時に満たすことのできる方法をお伝えします。

「方法」とか書いちゃうと胡散臭いかほりがしてきますが(笑)、決して「相手の利益だけを考えて生きていきなさい。そうすることによってあなたにもより多くの利益がもたらされるはずです。」みたいなフワフワ系ではないのでご安心を。

僕らがもっと手頃に、そしてもっとも現実的に実践できる方法をお伝えします。あーだこーだ言う前に、先にその方法をお伝えしますね。やることはたったの2つだけです。

  1. まずは徹底的に自分のことだけを考える。
  2. それ以外は決して考えない。

これだけで相反すると思われていた事象が同時に満たせ、あなたも他者も今よりより善く前進できるのです。

ここで便宜上、利己主義の対義語をお伝えしておきます。

利他主義:他人の福祉の増進を行為の目的とする考え方。
(広辞苑 第六版)

もっと砕いて言えば「他人の利益を第一に考える」です。意味だけだと「ふ〜ん」で終わってしまいそうなので、利他主義に関してわかりやすい例をご紹介します。

冒頭にお伝えした『そうだ旅(どっか)行こう。』で出川哲朗さんとドランクドラゴン鈴木拓さんが旅に出ていたのですが、2人が温泉に浸かっている時にこんなやり取りがありました。

出川:温泉というのは頑張った人のご褒美だからね。

鈴木:あぁ・・・

出川:お前なんだよ!それ!

(中略)

出川:いやでもほんとのご褒美はお客さんの笑い声だろ。

鈴木:笑顔なんてお金がもらえればいいですよ。

出川:おいおい!本心で言ってるの!?

鈴木:笑ってもらうこともいいですけど、でも2番です。

出川:俺は100万の現金よりも、100万人の笑顔を何の迷いなく取るよ。

もちろんテレビということもあり、出川さんは多少なりとも格好つけているとは思いますよ。鈴木さんだってテレビに何年も出続けているわけですから、100%お金が大事というわけではないと思います。でもそれを踏まえても、言葉というのはその人の思考から出てくるものです。きっと少なからずこういった考えを日頃から彼らはしているのでしょう。ここで好き嫌い、善い悪いを抜きに考えてみましょう。

彼らは芸人ですから人を楽しませることの対価としてお金を稼いでいるわけです。ではどちらの方がより多くのお金を稼いでいる(=人を楽しませている)のでしょうか?多分出川さんでしょう。レギュラー番組を持たずに何十年もテレビに出続けている希有な存在なわけですから。そんな両者を今まで確認した言葉で定義するとこうなるかと思います。

・出川哲朗:利他主義
・ドランクドラゴン鈴木拓:利己主義

芸能界をよくは知りませんが、「100万人の笑顔が一番大切」と考え行動していたとしても報われない人だらけなのかもしれません。もしかしたら「何よりもお金!お金持ちになってやる」の芸人さんが成功する世界なのかもしれません。

ただ素朴な感覚から言わしてもらえれば、いつもお金お金している人ってどこかで人から敬遠されていくと思います。だってこんな言い得て妙な諺ありますもんね。

お金の切れ目が縁の切れ目

お金を持っていても人が寄ってくる人、それはまさに利他主義的な人で、自己のお金よりも人に利益をもたらすことに注力している。結果、その人もお金が手に入るという好循環が生まれていきます。

僕はテレビ番組とはいえ、出川さんの「俺は100万の現金よりも、100万人の笑顔を何の迷いなく取るよ。」発言に彼の利他主義視点を感じることができました。

さて次に。

子供から利他主義を学んだ事例をご紹介致します。つい先日、Twitterで‏@three2four212さんという方とこんなやり取りをさせて頂きました。

Twitter

「世界一素敵なものは笑顔である」

ほんとに素敵なお子さんだと思いました。‏@three2four212さんとはお会いしたことはありませんが、僕にはその時の‏@three2four212さんとお子さんのやり取りの光景がぱっーと浮かんできました。きっとそこには「世界一素敵な笑顔」があったことでしょう。

僕ら大人は子供に教える立場かもしれませんが、教えると同時に、子供からも学ばせてもらっているということを忘れてはいけません。

僕には2歳半になる甥っ子がいるのですが、彼は電車が何より大好きです。実家に遊びに来たときは、リュックサックが一杯になるくらいの電車グッツを持ってきて、自分の宝物を僕らに見せてきます。何時間も飽きずに見せてくるので、大人達が疲れて見なくなると怒るわけです。

「もっと見て」と。

彼は自分の人生で自分が主人公であることを知っています。だから周りなんて関係ない。自分が好きなことを好きなだけ楽しんでいる。

そんなリア充(笑)な彼とつい先日ファミリレスに行ったのですが、よくレジのところにおもちゃがあるじゃないですか。そこに彼の大好きなNゲージ車両があったのです。

Nゲージ

母親(僕の姉)に聞くと、最近はNゲージは買ってあげてないみたいで、彼としては欲しくてたまらなかったのでしょう。でも彼は「買って」とか「欲しい」とかは言わないんですよね。ただレジにあるNゲージを見に行くだけ。

そこで孫がかわいくて仕方ないシックスポケットの一つであるおばあちゃん(僕の母)が買ってあげると言い出すわけです。まーお子さんをお持ちの方ならよく見る光景ではないでしょうか。そして、Nゲージを買ってもらいレジから帰ってきた彼は満面の笑みで、右手に手に入れた宝物を高らかにあげて駆け寄ってくる。

「僕、これを手に入れたよ!見て!」

と言わんばかりに。その笑顔はほんとかわいくて仕方なかった。かわいいを通り越して「美しかった」ですよ。ほんとに。

これは甥っ子だからというフィルターが多少はあったかもしれませんが、やっぱり自分の人生を全力に正直に生きている人の笑顔というのは美しいものなのだと、改めて認識させてくれたことでもあります。

笑顔はその場を和ましてくれます。子供の無垢な笑顔があるだけでその場が和んだという経験は誰しもがあるはずです。返報性の原理なんて行動経済学の用語を用いるまでもなく、誰しもが経験している事柄で、そしてそんな存在には何かを返したいと思うわけじゃないですか。僕の母が孫にNゲージを買ってあげたいと思ったように。

これが利他主義の好循環が生まれる理由です。

ただここで少し引っかかるところがあったかもしれません。僕の甥っ子の行動は利己主義ではないのかと。確かに彼は自分の利益だけを求めて、その利益を手に入れました。表面的には利己主義と捉えられても仕方ないかもしれませんが、その本質は違います。

先程お伝えしたとおり、利己主義は他から何かを奪ってまで自分の利益とすることです。果たして彼にそんな気持ちがあったでしょうか。「笑顔をふりまいていたら、こいつら何でも買ってくれるぜ。」・・・嫌な子供ですよね(苦笑)。

余談ではありますが、僕が子役を好きになれない理由がここにあります。彼らは計算してはいないと思いますが、大人が何をしたら喜ぶかを知ってしまっている(それを周りにいる大人が望んでいるし、そうすることを半ば強要しているので子役が悪いわけではないのですが)。そこには子供とは思えない何かきな臭さを感じてしまうのです。

話を戻して。

僕の甥っ子は利己主義ではありません。自己の利益だけを求めたように感じられるかもしれませんが、その本質はナルシシズムです。

・利己主義:他人から何かを奪ってまで自分の利益にしようとする
・ナルシシズム:自分大好き

ナルシシズムは決して他から何かを奪おうとはしていません。自分が大好きですから、他はどうでもよいのです。これが「世界一のナルシストは赤ちゃん」と言われる所以です。子供の笑顔はその場の空気を明るくしてくれます。人から何かを奪おうとする笑顔にそんな力があるわけがありません。そう思いませんか?



そしてここに「自分のことだけを考える」「相手を幸せにする」を同時に満たす可能性があると考えます。そう

  1. まずは徹底的に自分のことだけを考える。
  2. それ以外は決して考えない。

です。僕の甥っ子は自分のことだけしか考えていません。電車が好きで好きで暇さえあれば電車のことばかりです。そこに他者の利益などは介在しませんし、見返りを求めてもいないのです。結果的にNゲージを手に入れましたが、「Nゲージ欲しいから笑顔を作ろう」ではないのです。

  1. 自分の大好きな電車で夢中になって遊ぶ(ナルシスト)
     ↓
  2. その笑顔が美しすぎて(周りに価値を提供=利他主義)
     ↓
  3. その美しさをさらに求めてNゲージを買ってあげる(甥っ子利益をゲット)
     ↓
  4. Nゲージを手に入れ、ますます夢中になる(ナルシスト)
     ↓
  5. その場がますます美しくなる(利他主義)
     ↓
    (エンドレス)

この循環を生み出した最初のきっかけがナルシシズムというわけです。そして大事なのは2と3の順番で出川さんが言う「100万円の現金より100万人の笑顔を取る」です。先に利益を求める人には望むような利益は手に入らないでしょう。

ただ言うは易し行うは難しです。僕も偉そうに言えません。いつも無自覚に自分の利益だけを求めてしまっています。もういい大人ですので既存フレームを壊すのは実際には難しいもので、特にお金に関するフレームを取り払うのがどうしても難しい。悲しいかな

「これだけ払うのだから、このくらいのリターンがあるのは当然だろう」

と考えてしまっている自分がいる。正直そんな自分が嫌でしかたなくなることも多々あるのですが、自暴自棄になったって何も解決しませんし、それではいつまで経っても望むものは手に入らないわけです。

そんな時に実践しているのが今回の

  1. まずは徹底的に自分のことだけを考える。
  2. それ以外は決して考えない。

で、特に以下のような時に意識的に考えるようにしていました。

・どこかに呼ばれた際に買っていく手土産は自分が食べたいものを買う
・誰かに買うプレゼントは自分が欲しいものを買う
・デートで外食する際は自分が行きたいところに行く

【手土産】
・僕はお酒が飲めないのでお酒なんて絶対に買っていきません。
・僕はスナック菓子は好きではないので、スナック菓子なんて絶対に買っていきません。
・僕はタルトが食べたいので、自分が食べたいタルトを買っていきます。
・僕はアイスが食べたいので、僕がよく買うアイスで僕が食べたい種類だけを買っていきます。
・僕は桃と梨とマンゴーが食べたいので、桃と梨とマンゴーを買っていきます。

【プレゼント】
・僕だったらこの有名ブランドのイヤープレートもらったら嬉しいな。
・僕だったら水牛のシューホーン貰ったら嬉しいな。
・僕だったら地球儀もらったら嬉しいな。
・僕だったらこの高級グルーミングセット貰ったら嬉しいな。
・僕だったらこの枕貰った嬉しいな。

【デートで行くレストラン】
・禁煙の店以外は行かない(妥協しても分煙)。
・騒がしい店には行かない(大学生などがコンパで使うような店)。
・あのイタリアン前から気になっていたから行こう。
・あの寿司屋前から気になっていたから行こう。
・あのホテルにあるレストラン前から気になっていたから行こう。

このように自分のことしか考えないようにします。中途半端にその場の環境(相手のこと)を意識してしまうと、どうしてもリターン(利益)を先に意識してしまい、利己主義的な思考になってしまう。だったら最初からナルシスト的に自分のことだけを考えて決めればいいじゃないか、と。

でもねこれ。結果いい事だらけなんですよ。だって考えてみて下さいよ。そんなぶっ飛んだ人でない限り、大概好きなモノなんて似てるんですよ。あなたも桃好きじゃないですか?タルト好きじゃないですか?アイス好きじゃないですか?そして、自分が食べたいものを選ぶわけですから、そのものには思い入れがある。

「この白いちごのタルト前から食べたくてさぁ。だってこの白いちごって品質固定を20年も行ってようやく商品化にたどり着いたイチゴで、最初は「イチゴは赤いから売れるんだ。こんな白いものは売れないよ」とか言われてたんだよ。なんかイチゴに対する情熱というか愛情を感じるよね云々・・・」

こんな白いちごに対して熱く語る奴がいたら面白くないですか?結果、その場が盛り上がるわけです。デートにしたって同じことです。「こんだけ高いレストランだから、なんとして元を取らないと」なんて気持ちで食事しても、こういった下心を女性は直ぐに感じ取りますよ。結果期待したことにはならず。

「俺、この店前から気になっててさ。ここだと、南イタリアの本格イタリアンを料理だけじゃなく、なんて言うかなイタリアそのものも味わえそうじゃない?なんか日本にいながらイタリアに行ってるみたいな云々・・・」

この方が自分も楽しいですし、デートも絶対に盛り上がるはずなんですよ。デートが盛り上がるってことは、きっと相手にもなにかしらの利益を与えているはずですし、それにもしそのデートがうまくいかなかったとしてもどうだっていいじゃないですか。だって自分がどうしても行きたかった店に行けたわけですから。



僕らは大人になるにつれ色々なしがらみが多くなります。

そのため、子供のように自由に生きたい、と考えても実際にそのように行動できる人は多くないでしょう。それは本能的な思考を理性的な思考が抑制するからなのですが、これが悪いというわけではなく当たり前のことなのです。

だったらその理性的な思考ができる我々大人は、理性的な思考で利他主義を考えればいいじゃない。

無理して利他を考えるのではなく、スタートは自己中心でもよく、ただその自己中心が決して利己主義に傾倒するのではなく、あくまでナルシシズムで考える。その結果いつの間にか、その環境を善くするという循環が生まれている。あら不思議。

ナルシシズムがいつの間にか利他主義に変わっている。

最後の例として出川さんに再度登場してもらいますが、あの人群を抜いたナルシストだと思いますよ。だって芸人だとしてもこんなブログタイトルよっぽどの自信がないとつけれないですよ(笑)。

出川哲朗

でもこのナルシシズムが転じて利他主義となっていることを、忘れないで下さいね。
(そう考えると、成功している人ってほとんどナルシストかもしれませんね)

人間関係のストレスが少しでも軽減できることを信じて。



それではここまで読んで頂きありがとうございました!

2013年4月2日
山本 和広

追伸
サムネイル画像は以下から転載
http://www.hp-eden.com/celebrity_example_69.html

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