マリネッラ受注会
こんにちは。
山本です。
昨日東京ミッドタウンにあるマリネッラのネクタイ受注会に行きました。受注会は2回目だけど、今回も3代目オーナーのマウリッツィオ・マリネッラさんがいる時に行きました。
ただ、イタリア語なんて全く話せないし、見立ててもらうと言っても僕レベルでは言われるがままにオーダーというのが正直なところです。
もっと言ってしまえば、外人コンプレックスがある僕にとっては、わざわざマリネッラのオーダー会に行かなくても手頃にオーダーできるネクタイ屋は国内に多くあるわけで、そっちを選択した方がコストも気持ちも手軽なのはわかってはいるのです。
じゃなぜわざわざマリネッラのオーダー会に行くのか?
- マリネッラというブランドストーリーが好きだからか?
- 遠く離れたイタリアの職人が僕だけの為に作ってくれるネクタイに美を感じるからか?
- 世界のセレブも愛用するネクタイを身に着けて、彼らの世界観を味わってみたいからか?
- 優越感を味わいたいからか?
- 外国コンプレックスからくる単なる憧れなのか?
- 「神は細部に宿る」を実感したいからか?
- イタリアに興味があるからなのか?
全て当てはまっているようで・・・でも、何か違うような気もして。
正直な事を言ってしまえば、行く直前まで悩みに悩んでました。
今回は「行かない」という選択肢ももちろんあったわけです。
「たかが買い物でそこまで考えなくても」と思われるかもしれませんが、僕の中では、
- 場違いなのではないか?
- 何を伝えたらいいのかわからないのに、わざわざオーダーする必要ってある?
- ネクタイにそこまでお金をかけてしまってもよいのか?
- ん〜やっぱり外人怖いな。
という考えが頭をグルグルとしていたわけです。
でも今回も行くという決断をし、実際に行き、ネクタイをオーダーしました。
じゃ一体僕を突き動かした動機は何だったのか?
一晩経った今考えると、結構単純な理由でした。それは、
- ネタ作り(笑)
でした。もうちょっと高尚な言い方をさせていただけるのであれば、
- 経験に価値を見出した。
ですかね。
前回は複数本オーダーしたのですが、サイズに於いては全て満足いくモノが仕上がってきました。既製ネクタイの長さが僕には全く合いませんので、自分にジャストフィットする長さのネクタイを締めれるだけでその日の気分が高まります。
こう考えると、今回のオーダー理由も「自分サイズに合ったネクタイができるから」ということになるかもしれません。ただこれだと先ほどお伝えした通りわざわざマリネッラである必要はないわけです。
そこで僕は気づくわけです。
- 僕は自分の人生で「マリネッラでネクタイをオーダーした事がある」というネタが欲しいだけなんだなと(笑)。
またまた別の言い方をさせて頂けるのであれば、
- 東京ミッドタウンのマリネッラで、3代目オーナーのマウリッツィオ・マリネッラさんと同じ空間にいて、そこでネクタイをオーダーするという「経験」に価値を感じている。
です。
このネタがあるからこそ、こうして記事を一つ書くこともできましたし(笑)、何よりこういった場でネクタイをオーダーしたという実経験は、これからオーダーしたいと思っている方へ何かしらのアドバイスができる「きっかけ」になるかもしれません。
これはあくまで僕の主観ですが、僕が魅力を感じる人は総じて
- 僕の知らない世界を知っている。
という共通項目があります。
でもこれって当たり前だと思いませんか?
毎回毎回同じ話をする人と、また会いたいと思いますか?
朝から晩までどのチャンネルでも同じニュースを同じような内容で報道するテレビをつまらないと思うのと同じ事なのです。
つまりそこには価値がない。
そう考えると僕らがとるべき行動は自ずと決まってくるのかなぁなんて漠然と考えています。
ちなみにですが、僕はすごーく臆病な人間です。新しい事に挑戦する事を何より怖がります。でも現状維持にも満足できないというわがままな人間が僕です(苦笑)。
こんな僕をあなたはどう思うでしょうか?
人それぞれと思うのか、「うんうんわかるよ〜」と思って頂けるのかはわかりませんが、もしちょっとでも「自分毎」と思うところがあったのならば、普段あなたがしない経験をしてみることをお勧めします。
そこにはあなたにしか作り出せない「価値」の源泉があるに違いないのですから。
あっ最後に。「普段しないような事」って言っても別に大それた事でなくてもいいんですよ。僕なんてネクタイをオーダーしただけですからね(笑)。
ではでは、ここまで読んで頂きありがとうございました!
2013年3月9日
山本 和広