引力
こんにちは。
山本です。
ジョジョ第6部『ストーンオーシャン』で“引力”という概念が出てくるが、これって当たり前だが受け取り方は人それぞれだ。
今回はジョジョの話を詳しくしたいわけではないので、別の話をさせて頂くが、
「雨が降っても自分のせいだと思え」
と世の中では語られる事がある。あなたも1度か2度は聞いた事があるのではないだろうか?
この言葉が何を意味しているかは、先ほど同様、受け手次第になってしまうが、僕は最近こんな経験をした。
とあるサイトからインターネットの新規回線申し込みをしたのだが、その申し込みには4万円相当の特典がついていた。
「インターネットなんてどこで契約しても同じだろう」と安易に考えていた僕は、そのまま契約。以前から「欲しかったけど4万円も出してまで必要ないかな・・・」という商品を同時に申し込んだ。
回線開通はまだだが、商品は既に発送され、発想メールにはご丁寧に
◆注意事項 ※必ずご確認ください※
本サービスではインターネット接続サービスの利用開始前に商品をお届けいたしますが、回線開通のための工事がなされなかった場合等、お客様のご都合で商品到着後にインターネット接続サービスの利用契約が成立しないことがプロバイダによって確認された場合には、いかなる理由があっても値引きは適用されず、また商品の返品もできません。
この場合、商品販売価格は値引き前の金額に確定し、商品購入時にお支払いいただいた金額との差額を別途請求させていただきますので、十分にご注意ください。
との記載。
まっ僕的にはキャンセルする気は全くなかったので気にもとめなかったが・・・
お察しの通りキャンセルしなくてはいけない状況に遭遇。
理由は、僕が入居するマンションにはインターネット開通指定業者がいたためだ。
いや別に僕はこれを無視したというわけではない。オーナーにも確認したし、そもそも開通業者からの連絡が指定日程になかったのが、ネット申し込みの背景だ。
そして数日遅れての開通業者からの初回電話時「もうネット経由で申し込みしてしまった。それには4万円相当の特典があったので、その商品手配状況とキャンセルできるか確認してみます」と伝えたら「そうですか。こちらもキャッシュバックできるか上司に確認してみますので明日折り返しします」と言ったのに、折り返しがなかったからそのまま契約しただけなのだ。
その後、仲介業者からも電話があり「指定業者からの開通が必要です。それを条件に仲介手数料を割り引いたのですから」と。
花粉症の辛さがMAXなので、僕はそのまま受け入れた。
無駄なエネルギーを使いたくなかったのだ。
ランニングコストが発生するインフラマーケットは昨今異様な光景を呈している。
身近なところで言えば、携帯のMNPキャンペーンではないだろうか。買い手は“何を”買っているのかわかっていないような気がする。
ランニングコストとも違うが「リサイクル法」と、「古い家電はそのまま無償引取」と謳っている家電量販店を見ても、色々と勉強になる事がある。
- 表裏一体
表があったら裏は必ずあるし、光があったら陰も必ず存在する。
僕は今回、仲介業者と指定業者の仕組み(裏)を理解しなかったために、確認を怠ってしまった。
悪者は誰もいない。
仲介業者も指定業者も、4万円の特典をつけてくれたネット開通業者も誰も悪くない。
僕が仕組みを理解していなかっただけなのだ。
つまり今回の経験は偏に、僕の無知が引き寄せたものなのだ。
そう考えると、「雨が降っても自分のせいだと思え」は、
- 雨が降らない状況を自分で作り出さなくてはいけない
という事になる。無知な人間には無理は発想だ。
もちろん、雨が降らない場所に移動するでもよし、雨が降ったとしても問題ないようにしておくもよしだが、もっと確実な方法がある。それは、
- ルールメイキング
である。雨が降ろうが降るまいが関係ない状況(ルール)を作ってしまえば、確実である。
何事もルールを決めた人が得をするのは世の常なのだから。
ただ言うは易し、行うは難しであることは当然で、自分が得をするルールを作るのは非常にハードルが高いことである。
ただそれに挑戦することは必要ではないだろうか?
これも受け取り方はあなた次第ではなるが、僕は必要だと考えていて、その為には
- 学習
が必須だと信じている。
もし僕がもう少し学習していれば、今回4万円という金額を支払わずに済んだのだから。
- 引力:互いに引き合う力
もし善からぬ事があなたに起こったとしたら、その時は、そのルールを学ぶべき時である。
そのルールを学んでしまえば、同じ事には遭遇しないし、あなた次第で、新しいルールを作れるかもしれないのだから。
2013年3月7日
山本 和広