魂は細部に宿る
こんにちは。
山本です。
他人が「そこまで拘ってどうすんの?」とあきれる程に何かに拘る姿勢、僕は重要だと思います。
例えば、ある仕事に於いてユーザーから資料提出を求められたとしましょう。そして、あなたが作成した資料をユーザー提出前に上司がチェック。その際
「(全角、半角混じってるから)全ての数字は半角で記入して」
と修正命令を受けたとしたら、あなたはどう思いますか?
こんな問いをさせていただいたのも、実は下記のような意見を抱く人が驚くほど多いという現実があったからです。
「内容的に問題ないなら別に数字が半角だろうが全角だろうがどっちでもよくない?!」
確かに、読み手としてはその資料が理解可能な言語で、理解可能な内容なら、文字フォントやサイズは大して重要なことではないかもしれません。ただ僕は声を大にして言いたい。
魂は細部に宿る
という事を。読めるからいい、内容が正しいからいい、って問題じゃないのです。あなたがどんな姿勢で仕事と向き合っているかという評価は、そういった細部にまで拘っているかというのが一つの判断ポイントになるのです。
正直、多くのユーザーはそんな細かいところまで気にしません。ただ気にしていないからといって関係ないではなく、そういった細部への拘りはユーザーが意識するしないにかかわらず伝わるものなのです。「この人はきちんと報告書を書ける人だな」というようなイメージが。
こちらのブログ記事でもイメージに関しては少し言及しましたが、結局僕らはイメージという映像を心に記憶します。つまりは印象に残るのはイメージ(映像)だけという事です。
あなた自身に当てはめていただければ腑に落ちると思います。だってあなたの記憶に残っている過去の出来事って必ず映像として残ってませんか?それが例え文章だとしても同じです。文章を一言一句記憶に残すなんて土台無理な話で、僕らは何を記憶しているかと言うと、その文章を読んだ際に自然と頭に浮かんだイメージを記憶しているだけなのです。
逆を言えば、内容が如何に素晴らしくても、その文章がイメージ化できないものだとしたら、人々の記憶には残らないということです(というか読んだ途端に忘れ去れているといってもよいかもしれません)。
まっ今回は内容ではなく、ディテールにフォーカスを当ててますので、内容はとりあえず置いといて、つまりはそういう事なんです。
(内容の話まで突っ込んでしまうと収拾がつかなくなりそうなので 苦笑)
あなたが例えどんな仕事に携わっていたとしても、仕事はあなたと社会を繋ぐ重要な架け橋です。その架け橋がぐらぐらの状態(=ディテール部分に拘っていないという意味)であるのなら、誰もその橋を渡ってはくれません。
他人が引く位、あなたと社会を結ぶ架け橋には拘りを持って欲しいと僕は考えます。
山本 和広