勝負カードは複数持つべき

こんにちは。
山本です。

レアアース(希土類元素)世界最大の産出国である中国と、その中国にレアアース輸入を依存してしまっている日本。昨年尖閣諸島問題が起きた際に日本への輸出通関手続きが滞ったのは記憶にも新しいですよね。

そんな中、朝日ウェブ(2011年7月18日付)にこんな記事がアップされておりました。

レアアース輸出、中国が歩み寄りの構え 日中商務相会談 朝日新聞 2011年7月18日21時25分

中国が環境保護に配慮(?)した結果、輸出を制限し価格がこの半年で4倍にも高騰しているのはあなたもニュース等で知っているとは思いますが、WTO(世界貿易機関)が中国に対してレアメタル(希少金属)など鉱物資源の輸出規制をWTO協定に違反すると認定したニュースが発表されたのが2011年7月6日(レアメタル:通商紛争で中国側敗訴…WTOパネル報告 毎日新聞 2011年7月6日 0時44分)。今回の歩みよりの背景の一理由である事は明白です(単なるポーズかもしれませんけど・・・)。

また、そもそもレアアースを中国だけに依存するのはよくないと、日本政府が米国、オーストラリア、インド、カザフスタンなどとも協議重ねているというのは、中国側から見たら嬉しくないわけです。ここにインドとカザフスタンがあるのも対中国を考えた場合の外交カードとしても強いカードとなるわけです。

そして、レアアースを使わない技術も研究はしているわけです(実現可能かどうかはわかりませんが・・・)。
参考:独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 レアアースを使わない新構造の50kWハイブリッド自動車用フェライト磁石モータを開発 2010年9月29日

日本は弱腰外交などと世間からは揶揄されています。確かに外交能力は世界に比べ高くないのは事実かもしれません。ただ、世界3位の経済大国であるこの日本。弱腰外交かもしれないですが、世界においての重要国であることは変わりありません。

重要カードをいくつも持つことにより、外交を有利に進められるという事は自国繁栄、その先に繋がる世界貢献の為には必要不可欠だと僕は思います。

そして、あなたの普段の生活に置き換えてみても、何か一つに依存してしまうのはあまりよろしいことではない。仕事に於いても、人間関係に於いても。

もっと言ってしまえば、個人においては自分以外に依存する必要はないと考えています。自分自身を信じることが手持ちの勝負カード(自分自身の強み)を増やし、そしてその手持ちの勝負カードを最強にする(自己練磨)一番の近道になるのだから。

山本 和広

追伸
今回のリンク記事をpdfで以下にアップしておきます。

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