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半袖ワイシャツはアリかナシか?

こんにちは。
山本です。

夏本番真っ盛りの今日この頃、平日の昼間に外に出ると半袖ワイシャツ姿のサラリーマンを多く見かけます。

所謂クールビズってやつですか。

それにしても半袖のワイシャツっていつからこんなにも市民権を得たんですか?見かけるサラリーマンの2人に1人は半袖ワイシャツといっても大袈裟じゃないくらい多い。

で、あなたは半袖ワイシャツを推進派ですか?否定派ですか?

いやいやなんでこんな質問をしたかというと、ちょっとネットで調べてみたら「半袖ワイシャツのアリナシ」について様々な意見が飛び交っていたから、ちょっと意地悪く聞いてみました。

というのも、そもそも半袖ワイシャツのアリナシなんて、どうでもいいことなんです。着たい人が着ればいいし、着たくない人は着なければいい。

「暑い時に無理して長袖ワイシャツを着ているなんて暑苦しいだけ」
「清涼感があり見た目もいい」
「汗の引きが早いから仕事が捗る」
「半袖ワイシャツなんて学生みたいでかっこ悪い」
「半袖ワイシャツにネクタイ姿なんてそれこそギャグ」
「夏しか着れないワイシャツなんてもったいない」 etc

こんな風にただの主観意見のぶつかり合いに発展してしまうと、結局は水掛け論の様相を呈した挙句、有益な結論には辿り着けないですからね。

ところで、僕は先ほど、半袖ワイシャツを着たい人は着ればいい、とはお伝えしましたが、そんな半袖ワイシャツ推進派の人に一言、

「半袖ワイシャツを着るシーンはきちんと考えてね」

と言いたいです。

僕はこの読書考察サイトを通じて常々言っていますが、僕らは“環境とセット”でこの世界を生きているわけですから、環境を無視した独善的な言動、行動は恥ずべき行為だと認識するべきです。

極端な例かもしれませんが・・・

  • 東京電力の社長が謝罪記者会見の場に半袖ワイシャツ・ノーネクタイ姿で登場したらあなたはどう感じますか?
  • 世界に対する政府公式記者会見があった際、わが国の首相が半袖ワイシャツ姿だったら、日本は世界からどう見られるでしょうか?
  • 仮にあなたが親友の結婚式でスピーチをすることになり、その際、半袖ワイシャツ姿でスピーチしていたらあなたの友人はどう思うでしょうか?

つまりはこういう事なんです。

高温多湿の日本の夏に長袖ワイシャツにジャケットを着るのは苦痛かもしれません。いくらワイシャツが下着だということを理解していても、外を歩く時はジャケットを脱ぐ気持ちもわかります。
※ワイシャツ(下着)の下に下着を着るのも本来なら間違いですが、日本の夏は致し方ないですかね。

ただ、あなたがどういった環境で仕事しているのかはわかりませんが、その環境に応じた装いをすることは相手(=環境)に対して最低限のマナーと考えるべきです。

もしあなたが営業マンだったとして、初めてお会いする人への訪問で、半袖ワイシャツ・ノーネクタイ姿だったとしたら、あなたはその程度の人物だと認識されると思って間違いないです。こんな事を言うと、

「いやー山本は考えが古いな」

とあなたは思われたかもしれません。最近はどこの企業もクールビスを行っていますので、暑苦しい格好で訪問したら「暑いんだからジャケット脱いでください」と大抵は言われるでしょう。「相手もいいって言ってるんだから気にしすぎなんだよ」とあなたは仰るかもしれません。

でも僕は言いたい。

“イメージ戦略”なる言葉をあなたも一度は聞いた事あるかと思いますが、人間は意識しようがしまいが、後に残る印象はイメージというものに左右されるものなのです。

あなたがその置かれた環境でどう認識されたいのか?

装いはその場に応じた選択をするべきなのです。

山本 和広

コメント

  • 袖ワイシャツ

    あなたの意見に強くは反論しませんが、ご自身でも言っておられるように「イメージ」は大切ですしそこに理屈はありません。しかしあなたがこの事を言うときにすでにあなたの中に「長袖の方がイメージがいい」と言う固定観念があります。なぜなら「この人は未だに夏でも長袖着る古い考えの時代遅れの人」「保守的で融通が利かない」と言うマイナスイメージもあり得るわけで、あくまでお付き合いする狭い世界の人達がどう思うか、極論を言うと今日会うその人はどう思うか、またサラリーマンなら上司がどう思うかいう事に尽きます。


  • Re: 袖ワイシャツ

    >>1

    外資系営業部長さま

    こんにちは、山本です。

    コメントありがとうございます。

    >あくまでお付き合いする狭い世界の人達がどう思うか、極論を言うと今日会うその人はどう思うか、またサラリーマンなら上司がどう思うかいう事に尽きます。

    仰られる通りだと思います。

    その場(環境)に適した装いをするということは、その日の仕事やTPOを考慮し、衣服の素材や色柄、その衣服の由来や意味合いを踏まえ、自己のセンスで決めることですから。

    外資系営業部長さまは多分これらを自然としていらっしゃるのですね。

    3シーズン用のダークスーツでネクタイを外しただけの長袖シャツスタイルより、その環境に自発的に応じたスタイルをする方がおしゃれでもあるし、たしなみでもあると思います。


    また話は少しズレてしまいますが、僕は営業時代、ジャケットとネクタイを「演出目的」で使用していたことがあります。

    落語家の紋付羽織りの演出を真似しただけですが、話が佳境であったりお客様との距離をつめたいときに、ジャケットのボタンを外したり、ネクタイを少し緩めたり、ジャケットを脱いでワイシャツを腕まくりしたりと、色々と試していた時期があります。

    そう言う意味でも、外資系営業部長さまが仰られるように僕の中には「長袖の方がイメージがいい」という固定概念があったのかもしれませんね。だって、半袖では演出する動きがどうしても少なくなってしまいますから。

    「ルールの中でどれだけ遊べるか」が僕の装いの基本でもありますので、そのルールの範囲はご自身で決めて頂ければよいと思います。

    それでは、コメントありがとうございました。

    山本

    追伸
    日本では古来から権力がある人ほど略装が許されたと聞きます。
    僕は営業時代ペーペーでしたので、勝手に「カジュアルはダメだ」と思う節があったのかもしれません。

    外資系営業部長さまは、「部長」ですからね。
    装いの幅が広がる役職で羨ましい限りです。


  • 僕としても

    (業界等々によると思いますが)
    営業として働くなかで半袖シャツでマイナスに感じることはあまりないですよ。

    特に東京の大手企業で働く人は半袖シャツや
    ポロシャツ多いですね。ソフトバンクの孫さんだって、大事な会見でもたいがいノータイだし。

    いっぽうで、地方に行くと未だに夏場にジャケット着てて遅れてるなあって思います。
    地方の方とそういう話もするんですが、なんで汗をかきながらジャケット着るのか誰ひとり論理的に説明できないんですね。要は「みんなと同じだから」なんです。
    これで評価されようって方が難しいですよ。
    そして現実として学歴、職歴、収入が高いのは圧倒的に都市部の人間です。
    どっちを真似するか?明白ですよね。

    スーツは寒い欧州の文化です。そのまま日本に当てはめるのは元々おかしいですし、気候的に似ている
    カルフォルニアの巨大企業である
    GoogleやFacebookや
    オラクルで半袖がいかんと言う人はまずいませんよ。
    ホワイトカラーの少ないナイジェリアやタイやフィリピンでは、どんなに暑くともスーツを着るメリットは大きいです。
    しかし日本では無いですね。ノータイだから
    ちゃんとしてないとか思わないですし(むしろ
    そういうのにこだわるのって、やくざやホストなど保守的で頭の悪い人の集団だってイメージの方が強いです)

    ビジネスはまず合理的、論理的であるべきです。
    僕ならば長袖でタイの方が暑そうにしてるのは構わないけれど、それを相手に納得できるように論理的に説明できなきゃ評価低くなりますね。

    相手ありきなので僕も相手には合わせますが、
    夏場で相手がスーツだったら
    (特にブラック系)「こいつ、ちゃんとニュース
    読んで世界の流れ分かってるのかな??
    少なくとも留学経験はなさそうだな」って
    マイナスからスタートなりますね。
    実際そういう人ほど仕事できなかったり、
    なぜか短靴下だったり、
    シャツにアイロンかかってなかったり、
    鼻毛が出てたりします。



  • Re: 僕としても

    >>3

    営業マンさま

    コメントありがとうございます。
    山本です。

    なるほどなるほど。

    半袖ワイシャツでマイナスに感じることはなく、
    そしてそれが日本の気候に最適で、また世界の流れでもあり
    理にかなっているというご意見ですね。

    ビジネス現場で働かれている営業マンさまの貴重なご意見
    ありがとうございます。

    ただ、

    「汗をかきながらジャケットを着る理由を
     誰一人合理的に説明できない」

    とのご指摘がありましたが、では逆に、

    なぜ冬場(夏以外)はスーツを着るのか
    合理的に説明できますか?

    営業マンさまがどういうスタイルで仕事を
    されているのかはわからないので、一般論で
    お話ししますが、僕が知る限り、クールビズ期間が
    終了したら、みな一様にスーツスタイルに戻りますよね?

    これも見方(立場)を変えれば、営業マンさまがご指摘する
    「みんなと同じだから」と言えませんか?


    仰られる通りスーツの発祥はヨーロッパです。

    そんなスーツを日本人が着るようになって100年ちょっとですが、
    もしこれがご指摘の通り「そもそも当てはめるのが間違っている」のならば、
    なぜ今でもビジネスシーンにおいてスーツが採用されているのでしょうか。

    シャツを着て、ネクタイを締めて、ジャケットを着て、、、
    あんな面倒な装いがビジネスシーンにおいて今でも絶対的地位として
    揺るがない背景には、僕らを納得させる理由があるからと言えないでしょうか。

    >ビジネスはまず合理的、論理的であるべきです。

    確かにそういう要素は強いと思いますが、じゃあビジネスを動かしている
    人間、すなわち僕らは果たして合理的・論理的な生き物なのでしょうか?


    イタリアのナポリも気候的に夏場はスーツなんて
    着れたもんじゃありません。

    でも彼らは彼らなりの装いを確立しています。

    じゃあその夏場のナポリスタイルをそのまま日本に
    というのも違います。

    それは、ナポリの空の色、海の色、もちろん着手である
    イタリア人がいるからこそ成り立つのであって、それを
    そのまま日本で日本人がしたらイタいヤツ確定です。


    なにも僕は半袖ワイシャツがダメだと
    言っているわけではありません。

    ただ夏場のスーツスタイルを保守的で頭の悪い人と
    位置づけてしまったら、発展はありませんよ。

    日本には日本人のスーツ文化があるべきです。

    では、その文化はどうやって作られるのか?

    一人一人の規律ではないでしょうか?


    コメントありがとうございました。

    山本


  • 続き

    夏場以外にスーツ、じゃなくても良いとは思ってます。
    そういう業界や経営者も増えてますね。
    そして服は第一義的に機能的であるべきです、そして
    冬場のスーツとコートは十分に防寒を果たしてます。
    そして欧米、特にアメリカではノータイはエリートでも当たり前ですよ。オバマもノータイが多いですね。

    イタリアは好きですが、保守的で財政的にはユーロのお荷物にはなってます。体面にこだわるからそんなことになるのでは?保守的なギリシャ、スペインも同様です。
    ビジネスで誰がかっちりスーツで借金まみれの企業と付き合いたいですか??

    個人的には6月1日に一斉に半袖をきだすのは奇妙だとは思いますよ。
    僕は単に乗っかってるだけです。暑いの嫌ですから。
    電車もティーシャツの人に合わせた温度なのに、ジャケットいつ着るの??と思いますよ。汗だくで着続けろ、と?あほらしいでしょ。

    文化は何から生まれるかは分からないけれど、
    僕の中でこの200年弱で産まれた日本のサラリーマン文化で特筆すべきものは無いです。ダサいと感じる部分が多いですね。
    そこに関しては無知ですし、議論するつもりもないです。
    ちなみにスーツ嫌いでは無いです。最低限のTPOもいるとは思ってます。

    つまり合理的だったり自由だと言うのが何より大事だと言いたいだけです。見た目も大事だとも分かってます。
    だから夏場にスーツ=ダメ、と言いたいわけではなく(自由ですから)、そこは個人の自由でしょ、機能的、合理的であるべきでしょ、
    と言ってるだけです。

    しかしながら汗だくでスーツを着て相手に不快な気分にさせる人(何回言っても脱いでくれず、相手に気を使わせ続けます)、黒の使い回しだと分かる暑苦しいスーツだとか、ぶかぶかだとか短い靴下でマナーを語られても失笑するしかないと、ただそれだけです。
    で、そういう(自己満足度だけは高い)人は地方や年配に多いと実感してるだけです。
    相手が不快で無いなら、それは個人の範疇だし構わないです。
    ただそれを相手に(大抵が部下など弱い相手)押し付けるのは人権的にも問題があるし、何より時間的コストの無駄です。

    決め付けではなく確率で言ってます。
    アパレルとかでなく、僕らの近辺では結果主義ですから合理的で無いことをする時点でアンアドバンテージは有るんですよ(アスリートではないですが、それなりの距離を歩くんです)。毎回汗臭くなって消臭剤を振りますか?
    それで相手が評価してくれるとでも?

    「変な奴だ」「こだわりが強くて付き合いづらい」と思われるのがオチです。それを上回る能力や人格があれば別ですがそこまでやらないとダメですかね。



  • Re: 続き

    >>7

    営業マンさま

    こんにちは、山本です。

    お忙しいところ再度のコメント
    ありがとうございます!

    >イタリアは好きですが、保守的で財政的にはユーロのお荷物にはなってます。体面にこだわるからそんなことになるのでは?保守的なギリシャ、スペインも同様です。

    確かに、彼らは保守的ですよね。

    イタリアに住んでいる友人の話では、
    服にしろ食べ物にしろ新しいものには
    全く手をつけないって言ってました。

    ジャケットもネイビー系ばっか。

    「ピッティ・ウオモとかのスナップ写真は
     あくまで商業用だから」って(笑)。

    営業マンさまの服装と経済を絡めた考察、
    新しい視点で面白いです。

    資本主義社会が終わって、社会主義社会に向かっている
    との見解もあるので、これも服装と絡めると
    新しい発見があるかもしれません。ありがとうございます。

    (中国のスーツ事情ってどうなんだろ?)


    話を戻して、、、

    営業マンさまはきちんとご自身のスタイルが
    ある感じですね。

    機能的で合理的であるべき、
    でも相手(環境)も考慮して
    TPOの重要さも十分に理解されている。

    営業マンさまのような日本人が増えれば、
    「日本のサラリーマンはダサい」
    って思う若者は減るかもしれません。

    ダサいって「かっこ悪い」と同義で、
    じゃあ「かっこいい」って何なんだ?
    と考えると、、、

    やっぱり自分のスタイルがある人のことだと
    思うのです。

    仰られる地方や年配に多い
    人を不快にさせる方々は、
    スタイルではなく、
    ただの惰性でその装いを選択している。

    確かに、そんな人の装いを「かっこいい」とは
    言えませんよね。


    「自由が何より大事」とのご意見も、
    スタイルがある営業マンさまだからこそだと。

    だって自由って規律がなければ
    ただの野蛮となるものだから。

    スーツの起源を軍服とみるならば、
    やっぱりそこには帰属意識を目的とした
    規律(ルール)がある。


    先日、ニュースで銀行のクールビズには
    事細かにマニュアルがあるというのを見ました。

    これは裏を返せば、
    マニュアル(ルール)がないと
    単なるだらしない装いになる
    ということです。

    結局、世の中の大半はそういうことです。

    例えば、
    「特にアメリカではノータイは
     エリートでも当たり前ですよ。」
    を言葉尻だけとって皆が真似をする。

    何を持ってエリートというのかは
    ここでは定義しませんが、

    こういう人は普段ノータイでも
    環境に合わせて装いを選択できると思います。

    でも大半の人はクールビズ期間中は
    ずーっと同じ装いなのではないでしょうか。


    半袖ワイシャツだって
    かっこいい人はかっこいいし、

    暑い中ジャケットを着ていても
    相手に不快感なんて抱かせず
    かっこいい人はかっこいい。

    じゃあどうしたらかっこいい人になれるのか?

    そんな意味を込めて書いた記事です。


    営業マンさまが
    大事にされているスタイル(機能、合理、自由など)は
    それはそれで素晴らしいと思います。

    逆に、機能的ではない、不合理、不自由という
    対極にあるスタイルを考えてみると、
    遊びの幅が広がるかもしれませんね。

    コメントありがとうございました。

    山本


  • 正直

    人によって印象は違いますよね。
    私は、汗だくで上着、ネクタイ着用の方が顧客として訪ねてきたら、取引したくありませんね。貴方のような考えの50代あたりの上司が固い考えなのだろうな、この会社は伸びないなと思います。

    ちなみにここのコメントを見ても、逆に見苦しい、暑苦しいという意見の方が多いと思います。

    多分、文章にはしていないけれどクールビズをだらしないと思っているふしがありませんか?
    うーん、こういう人がやっぱりまだいるんだよなあ。。
    口では保守に走って「悪いとは言ってないよ?」など言う人に限って本心ではクールビズ=悪と考えていて強制してくるから非常に厄介ですね。
    正直にクールビズはだらしないから俺は認めない!って言えばいいのに。


  • Re: 正直

    >>11

    たなかさま

    コメントありがとうございます。
    山本です。

    ブログ本文、コメントも読んで頂けたとのことですので、たなかさまが仰っている内容に関する個別具体的な返答は、そこにある程度は書いたつもりですので控えさせて頂きます。

    もし腑に落ちないのであればもう一度ご一読下さい。

    自由なコメント欄ですので何を書かれても構いませんが、ブログ本文にも書いた通り「主観意見のぶつかり合いは、ただの水掛け論」ですから。


    そこでたなかさまにひとつ質問をさせて下さい。

    「クールビズ=悪」という言葉を書かれましたが、では、たなかさまの中では「善」は何だと考えられていますか?

    たなかさまが書かれている通り、「人によって印象は違う」わけです。

    それを踏まえた上での「善」をお教え頂き、もちろんそこには、このブログ記事にある、日本、夏、サラリーマン、装い、他者、環境・・・といったキーワードが中心概念になってくるとは思いますが、それらに関して有用な議論をしていければと思います。

    以上です。

    ありがとうございました。

    山本



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